中小企業診断士の過去問
令和5年度 再試験(2023年)
運営管理 問11

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和5年度 再試験(2023年) 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

生産統制に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • 現品管理は、資材、仕掛品、製品などの物について加工の状況を管理する活動で、現物管理ともいう。
  • 進捗管理は、仕事の進捗状況を把握し、日々の仕事の進み具合を調整する活動で、進度管理ともいう。
  • プルシステムは、前工程から引き取られた量を補充するためにだけ、生産活動を行う管理方式で、前工程引き取り方式ともいう。
  • 余力管理は、各工程または作業者について、現在の負荷状況と現有能力とを把握し、現在どれだけの余力または不足があるかを検討し、生産数量を増減させる活動で、工数管理ともいう。
  • 流動数管理は、流動数分布を利用して、生産システムの問題点を把握したり、改善の方法を検討する分析手法である。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

生産統制とは、立案した生産計画が生産現場で計画どおりに実行されるように管理することです。

大きくこの3つに分類されます。

 

・進捗管理

・現品管理

・余力管理

 

本問でもそれぞれについての知識を問われています。

各選択肢をそれぞれ解説します。

選択肢1. 現品管理は、資材、仕掛品、製品などの物について加工の状況を管理する活動で、現物管理ともいう。

加工の状況ではなく、材料や仕掛品などの現品がどこに、何個あるのかを把握して管理することです。

そのため本選択肢は不正解です。

選択肢2. 進捗管理は、仕事の進捗状況を把握し、日々の仕事の進み具合を調整する活動で、進度管理ともいう。

進捗管理の説明として適切です。

そのため本選択肢が正解です。

選択肢3. プルシステムは、前工程から引き取られた量を補充するためにだけ、生産活動を行う管理方式で、前工程引き取り方式ともいう。

前工程ではなく、後工程です。

そのため本選択肢は不正解です。

選択肢4. 余力管理は、各工程または作業者について、現在の負荷状況と現有能力とを把握し、現在どれだけの余力または不足があるかを検討し、生産数量を増減させる活動で、工数管理ともいう。

把握する内容は正しいのですが、生産数量を増減させるのではなく、各工程や作業者の負荷を調整する活動です。

そのため本選択肢は不正解です。

選択肢5. 流動数管理は、流動数分布を利用して、生産システムの問題点を把握したり、改善の方法を検討する分析手法である。

判断が難しいのですが、流動数管理の説明としては不適切と考えられます。

そのため本選択肢は不正解です。

まとめ

生産統制は一次試験対策でも学習しますが、二次試験の事例3で非常に重要な論点となります。

用語をおぼえるだけでなく、その意味や活用の仕方まで身につけれるように学習しておきましょう。

参考になった数0