中小企業診断士の過去問
令和5年度 再試験(2023年)
運営管理 問27
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和5年度 再試験(2023年) 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
食品スーパーの売場づくりに関する記述として、最も適切なものはどれか。
ただし、いずれの記述でも売場の什器は、横幅が90 cmで最上段の棚の高さが170 cmの常温のゴンドラであることとする。
ただし、いずれの記述でも売場の什器は、横幅が90 cmで最上段の棚の高さが170 cmの常温のゴンドラであることとする。
- 3本以上横に並んだゴンドラをまたがって同じ商品カテゴリーをホリゾンタル陳列すると、商品を選びやすい売場になる。
- 前進立体陳列をすると、棚のボリューム感を演出することができる。
- 陳列するすべての商品のフェイス数を均等に配分するよりも、過去の販売数量が少ない商品に多くのフェイス数を配分する方が、売場における欠品のリスクが小さくなる。
- 販売力が最も高いと考えられるのは最上段の棚である。
- ブレークアップラインを売場内に作ると、商品の安さを演出することができる。
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この過去問の解説 (1件)
01
食品スーパーの売場づくりに関する問題です。
日常的に食品スーパーに行く機会はあると思いますので、買い物をしている時をイメージすると正誤判断がしやすくなります。
3本以上横に並んだゴンドラをまたがって同じ商品カテゴリーをバーティカル陳列すると、商品を選びやすい売場になります。
バーティカルとは「垂直」を意味します。選択肢で述べられている「ホリゾンタル」とは「水平」を意味し、バーティカルとは逆の意味になります。(「水平線」のホライゾンからきています)
3本以上横に並んだゴンドラをまたがって同じ商品カテゴリーを水平陳列すると、商品を選びにくい売場になってしまいます。
正解の選択肢となります。
前進立体陳列は、フォワード陳列ともいいます。商品を棚の一番手前に陳列することで、せり出した印象を持たせることができます。
過去の販売数量が多い商品に多くのフェイス数を配分する方が、売場における欠品のリスクが小さくなります。
販売力が最も高いと考えられるのは、目線の高さと同じ段の棚です。これを「ゴールデンゾーン」といいます。
与件文では「最上段の棚の高さが170cm」とありますので、一般的な日本人の平均身長から推測すると上から2段目の棚が目線と同じ高さとなると考えられます。
また、子供はより背が低いため、目線と同じ高さの段は人によって異なりますが、少なくとも「最上段の棚の高さが170cm」が販売力が最も高いとは考えられません。
ブレークアップラインと、商品の安さを演出することとは関係がありません。
ブレークアップラインとは「段違い」のことで、ゴンドラの一部分に段違いの棚の区画を作ることをいいます。ゴンドラが長くなると陳列が単調になりやすいので、段違いの棚の区画を作ることにより陳列にインパクトを持たせることができます。
なお、商品の安さを演出することができるのは「ジャンブル陳列」です。入れ替えなどで終売になり早く売り切ってしまいたい商品がある場合に即席でワゴンなどを売場内に設置して、その中にまとめて販売します。投げ込み陳列ともいわれます。
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