中小企業診断士 過去問
令和5年度 再試験(2023年)
問171 (中小企業経営・中小企業政策 問3(2))

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問題

中小企業診断士試験 令和5年度 再試験(2023年) 問171(中小企業経営・中小企業政策 問3(2)) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章を読んで、下記の設問に答えよ。

中小企業庁「令和3年中小企業実態基本調査(令和2年度決算実績)」に基づき、卸売業、小売業、製造業について、自己資本比率を見ると、( A )は、( B )よりも高く、( C )よりも低い。
また、付加価値比率(売上高に対する付加価値額の割合)を見た場合、産業によって違いが見受けられる。

文中の下線部について、小売業、宿泊業・飲食サービス業、製造業の付加価値比率を比較した場合の記述として、最も適切なものはどれか。
  • 小売業は、宿泊業・飲食サービス業よりも高く、製造業よりも低い。
  • 小売業は、製造業よりも高く、宿泊業・飲食サービス業よりも低い。
  • 宿泊業・飲食サービス業は、小売業よりも高く、製造業よりも低い。
  • 宿泊業・飲食サービス業は、製造業よりも高く、小売業よりも低い。
  • 製造業は、小売業よりも高く、宿泊業・飲食サービス業よりも低い。

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この過去問の解説 (3件)

01

付加価値比率とは?

付加価値比率は、企業の売上高に対する付加価値(利益+人件費+賃借料等)の割合を示し、業種によって異なります。

 

一般的に、

宿泊業・飲食サービス業は労働集約的であり、材料費の割合が低いため付加価値比率が最も高い

小売業は、流通業のため売上規模は大きいが、仕入れコストが高いため付加価値比率は比較的低め

製造業は原材料費が大きいため、付加価値比率は宿泊業・飲食サービス業より低く、小売業よりは高い

 

よって、「製造業は、小売業よりも高く、宿泊業・飲食サービス業よりも低い」となります。

選択肢1. 小売業は、宿泊業・飲食サービス業よりも高く、製造業よりも低い。

【誤】

選択肢2. 小売業は、製造業よりも高く、宿泊業・飲食サービス業よりも低い。

【誤】

選択肢3. 宿泊業・飲食サービス業は、小売業よりも高く、製造業よりも低い。

【誤】

選択肢4. 宿泊業・飲食サービス業は、製造業よりも高く、小売業よりも低い。

【誤】

選択肢5. 製造業は、小売業よりも高く、宿泊業・飲食サービス業よりも低い。

【正】

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02

中小企業庁「令和3年中小企業実態基本調査(令和2年度決算実績)」より、業種別の付加価値比率を問う問題です。小売業、宿泊業・飲食サービス業、製造業での比較が問われています。

 

本問は2022年度版中小企業白書 付属統計資料15表「中小企業(法人企業)の経営指標(2020年度)」(Ⅲ-50ページ)からの出題です。

 

以下に、小売業、宿泊業・飲食サービス業、製造業の付加価値比率を示します。

小売業:19.68%

宿泊業・飲食サービス業:47.42%

製造業:29.24%

 

以上から、付加価値比率の高い順に宿泊業・飲食サービス業>製造業>小売業となります。

選択肢1. 小売業は、宿泊業・飲食サービス業よりも高く、製造業よりも低い。

冒頭の解説より、「製造業は、小売業よりも高く、宿泊業・飲食サービス業よりも低い」ため不適切な選択肢です。

選択肢2. 小売業は、製造業よりも高く、宿泊業・飲食サービス業よりも低い。

冒頭の解説より、「製造業は、小売業よりも高く、宿泊業・飲食サービス業よりも低い」ため不適切な選択肢です。

選択肢3. 宿泊業・飲食サービス業は、小売業よりも高く、製造業よりも低い。

冒頭の解説より、「製造業は、小売業よりも高く、宿泊業・飲食サービス業よりも低い」ため不適切な選択肢です。

選択肢4. 宿泊業・飲食サービス業は、製造業よりも高く、小売業よりも低い。

冒頭の解説より、「製造業は、小売業よりも高く、宿泊業・飲食サービス業よりも低い」ため不適切な選択肢です。

選択肢5. 製造業は、小売業よりも高く、宿泊業・飲食サービス業よりも低い。

冒頭の解説より、「製造業は、小売業よりも高く、宿泊業・飲食サービス業よりも低い」ため正解の選択肢となります。

まとめ

【補足】

 

本問で問われている3業種の中では、薄利多売のビジネスモデルである小売業が最も付加価値比率が低く、宿泊業・飲食サービス業が最も付加価値比率が高いことはイメージしやすいと思います。

 

つまり、自己資本比率が2番目に高い製造業が空欄Aに入るため、ほぼ即答できます。

 

したがって、卸売業、小売業、製造業での自己資本比率を比較させる前問よりは対応しやすく、前問は正答できなくても本問で正答したいところです。

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03

令和3年中小企業実態基本調査(令和2年度決算実績)によると、それぞれの付加価値比率は、

小売業:19.68%

宿泊業・飲食サービス業:47.42%

製造業:29.24%です。

 

よって「製造業は、小売業よりも高く、宿泊業・飲食サービス業よりも低い。」が正解となります。

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