中小企業診断士 過去問
令和6年度(2024年)
問57 (企業経営理論 問7)

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 企業経営理論 令和6年度(2024年) 問57(企業経営理論 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

M.ポーターの「業界の構造分析(5フォース分析)」における代替品に関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • ある業界に代替品が存在することは、その業界の潜在的な収益性に正の影響を及ぼす。
  • 代替品となるものが少ないほど、代替品の脅威は大きくなる。
  • 代替品のコストパフォーマンス比の向上が急速であるほど、その代替品の脅威は大きい。
  • 代替品を提供する業界の利益率が高いほど、代替品の脅威は小さい。
  • 何を代替品と見なすかは客観的に識別しやすいものである。

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この過去問の解説 (1件)

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M.ポーターの「業界の構造分析(5フォース分析)」に関する問題です。

 

5フォース分析では、業界内部の脅威と業界を取り巻く4つの脅威(新規参入、買い手、売り手、代替品)から、その業界構造を分析するフレームワークであり、中小企業診断士試験においては頻出の論点です。

 

本問では、業界を取り巻く4つの脅威のうち、代替品に関する記述が問われています。

選択肢1. ある業界に代替品が存在することは、その業界の潜在的な収益性に正の影響を及ぼす。

ある業界に代替品が存在することにより、本来であれば業界にもたらされるはずの収益が代替品によって奪われてしまう可能性があります。

 

したがって、業界の潜在的な収益性に負の影響を及ぼすと考えられるため、不適切な選択肢です。

選択肢2. 代替品となるものが少ないほど、代替品の脅威は大きくなる。

代替品となるものが多いほど、代替品の脅威は大きくなります。

 

したがって、不適切な選択肢です。

選択肢3. 代替品のコストパフォーマンス比の向上が急速であるほど、その代替品の脅威は大きい。

代替品のコストパフォーマンス比の向上が急速ということは、代替品が急速に低コストで生産できるということになるため、業界にとって代替品の脅威は大きくなります。

 

したがって、正解の選択肢となります。

選択肢4. 代替品を提供する業界の利益率が高いほど、代替品の脅威は小さい。

代替品を提供する業界の利益率が高いほど、代替品の脅威は大きくなります。

 

したがって、不適切な選択肢です。

選択肢5. 何を代替品と見なすかは客観的に識別しやすいものである。

何を代替品と見なすかは客観的に識別しづらいものであるため、代替品の脅威に気付きにくく、対応が遅れることになります。

 

例えば、自動車業界の代替品の一つに「カーシェア」が挙げられます。カーシェアとは、自動車を所有せず自動車が必要な時だけ他人とシェアすることです。カーシェアが浸透した背景には、自動車を所有するコスト(車検代・駐車場料金など)が高くなったり、自動車そのものへの興味・関心が以前よりも希薄になっているという消費者のライフスタイルの変化があります。

 

自動車を所有するコストという経済的な事情や、消費者のライフスタイルの変化は客観的に識別しづらいものであり、事前に対応して対策を講じることは難しいといえます。

 

したがって、不適切な選択肢です。

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