中小企業診断士 過去問
令和6年度(2024年)
問95 (運営管理 問4)
問題文
3工程直列型生産ラインにおけるライン編成を下記に示す。この編成に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。ただし、ライン生産は、最も効率が良い状態で運用されるものとする。
【ライン編成】
・第1工程は、作業時間4分の作業Aと、作業時間6分の作業Bで構成されている。
・第2工程は、作業時間3分の作業Cと、作業時間4分の作業Dで構成されている。
・第3工程は、作業時間2分の作業Eと、作業時間7分の作業Fで構成されている。
【ライン編成】
・第1工程は、作業時間4分の作業Aと、作業時間6分の作業Bで構成されている。
・第2工程は、作業時間3分の作業Cと、作業時間4分の作業Dで構成されている。
・第3工程は、作業時間2分の作業Eと、作業時間7分の作業Fで構成されている。
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問題
中小企業診断士試験 第1次試験 運営管理 令和6年度(2024年) 問95(運営管理 問4) (訂正依頼・報告はこちら)
3工程直列型生産ラインにおけるライン編成を下記に示す。この編成に関する記述として、最も適切なものを下記の解答群から選べ。ただし、ライン生産は、最も効率が良い状態で運用されるものとする。
【ライン編成】
・第1工程は、作業時間4分の作業Aと、作業時間6分の作業Bで構成されている。
・第2工程は、作業時間3分の作業Cと、作業時間4分の作業Dで構成されている。
・第3工程は、作業時間2分の作業Eと、作業時間7分の作業Fで構成されている。
【ライン編成】
・第1工程は、作業時間4分の作業Aと、作業時間6分の作業Bで構成されている。
・第2工程は、作業時間3分の作業Cと、作業時間4分の作業Dで構成されている。
・第3工程は、作業時間2分の作業Eと、作業時間7分の作業Fで構成されている。
- サイクルタイムは、26分である。
- 作業Cの作業時間が2分長くなると、生産ラインのスループットは減少する。
- 作業Fの作業時間が6分になると、サイクルタイムは短縮される。
- 生産ラインの編成効率は、80%である。
- 第1工程と第2工程で作業Aと作業Cが交換できれば、サイクルタイムは短縮される。
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この過去問の解説 (1件)
01
ライン生産に関する問題です。
ライン編成の内容を図示すると、以下のようになります。
なお、与件文に「ライン生産は、最も効率が良い状態で運用されるものとする」とあることから、第1工程の10分が基準となります。(これを「サイクルタイム」=「製品の生産時間」といいます)
冒頭の解説より、サイクルタイムは10分です。
26分は「3行程全ての総作業時間」であるため、不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、作業Cの作業時間が2分長くなると作業Cの総作業時間は5分になり、第2工程の総作業時間は9分になりますが、生産ラインのスループットには影響しません。
スループットとは「単位時間あたりの生産量」を意味し、本問では10分です(10分で1個生産できる)。作業Cの作業時間が2分長くなっても生産ラインのスループットは不変であるため、不適切な選択肢です。
冒頭の解説より、作業Fの作業時間が6分になると第3工程の総作業時間は8分になりますが、サイクルタイムには影響しません。
したがって、不適切な選択肢です。
生産ラインの編成効率は、「26(3行程全ての総作業時間)/3(総工程数)」で求めることができます。
その結果、生産ラインの編成効率は86.7%となり、不適切な選択肢です。
第1工程と第2工程で作業Aと作業Cが交換できれば、第1工程の総作業時間は9分、第2工程の総作業時間は8分となるため、サイクルタイムは9分に短縮されます。
したがって、正解の選択肢となります。
【補足】
本問については、冒頭の解説にあるような図を問題用紙の余白に描いて解くようにしましょう(頭の中で考えると余計に時間がかかる上に、図に描いていないため正解かどうかの確証が持てません)。
本問は時間がかかる設定になっているため、本試験では後回しにすることをおススメします。(図だけ先に描いておくのはOK)
また、「スループット」「サイクルタイム」「編成効率」といった用語も必ず理解できるようにしておきましょう。
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