中小企業診断士 過去問
令和6年度(2024年)
問173 (経営情報システム 問12)

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問題

中小企業診断士試験 第1次試験 経営情報システム 令和6年度(2024年) 問173(経営情報システム 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

ビジネスモデルキャンバスに関する記述として、最も適切なものはどれか。
  • エンドユーザーの視点から特定の目的を達成するプロセスを記述することで、企業がシステムの機能要件を分析する枠組みである。
  • 業務の流れや役割、ビジネスルール、情報の流れなどを図式化することで、企業が組織内のコミュニケーションを促進し、システム開発や業務改善の機会を分析する枠組みである。
  • 顧客セグメント、価値提案、チャネル、顧客との関係、収益の流れ、リソース、主要活動、パートナー、コスト構造の9つの視点から、企業がどのように価値を創造し顧客に届けるかを分析する枠組みである。
  • 組織内の知識・技術と組織外のアイデアやノウハウを組み合わせて、企業が新製品やサービスを分析する枠組みである。
  • ビジネス、データ、アプリケーション、テクノロジーの4つのアーキテクチャを用いて、企業が組織の構造と機能を全体最適の観点から分析する枠組みである。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、「ビジネスモデルキャンバス」というフレームワークについて、どの説明が正しいかを問うものです。

ビジネスモデルキャンバスは、新しい事業の設計や既存ビジネスの見直しに使われる考え方です。

選択肢1. エンドユーザーの視点から特定の目的を達成するプロセスを記述することで、企業がシステムの機能要件を分析する枠組みである。

これは「ユーザーシナリオ」「ユースケース記述」と呼ばれるもので、ビジネスモデルキャンバスの説明ではありません。
→ 誤りです。

選択肢2. 業務の流れや役割、ビジネスルール、情報の流れなどを図式化することで、企業が組織内のコミュニケーションを促進し、システム開発や業務改善の機会を分析する枠組みである。

この説明は「業務フロー図」「ビジネスプロセスモデリング」に関する内容です。

これもビジネスモデルキャンバスとは別の枠組みです。
→ 誤りです。

選択肢3. 顧客セグメント、価値提案、チャネル、顧客との関係、収益の流れ、リソース、主要活動、パートナー、コスト構造の9つの視点から、企業がどのように価値を創造し顧客に届けるかを分析する枠組みである。

ビジネスモデルキャンバスは、「顧客セグメント」「価値提案」「チャネル」「顧客との関係」「収益の流れ」「リソース」「主要活動」「パートナー」「コスト構造」の9つの要素で構成されます。

これらの要素を整理することで、企業がどのようにして顧客に価値を届け、お金を稼ぎ、活動を支えるかを可視化できます。
→ 正しいです。

選択肢4. 組織内の知識・技術と組織外のアイデアやノウハウを組み合わせて、企業が新製品やサービスを分析する枠組みである。

この説明は「オープンイノベーション」の考え方に近く、外部との連携を活かして新しい価値を生み出すという内容です。

ビジネスモデルキャンバスの説明とは違います。
→ 誤りです。

選択肢5. ビジネス、データ、アプリケーション、テクノロジーの4つのアーキテクチャを用いて、企業が組織の構造と機能を全体最適の観点から分析する枠組みである。

「ビジネス」「データ」「アプリケーション」「テクノロジー」という4つの構成は、エンタープライズアーキテクチャの枠組み(例:EAやTOGAF)に該当します。

これもビジネスモデルキャンバスとは異なります。
→ 誤りです。

まとめ

ビジネスモデルキャンバスは、9つの視点からビジネスの仕組みを整理して、企業がどのように価値を生み出し、顧客に届けるかを考えるための枠組みです。

 

次の9つの要素(ブロック)に分けて、ビジネスモデル全体を一枚のキャンバスに可視化します。

 

1.顧客セグメント(Customer Segments)

どんな人や企業を対象にしているか。誰のために価値を提供しているか。

 

2.価値提案(Value Propositions)

その商品やサービスが提供する価値は何か。なぜ顧客はそれを買うのか。

 

3.チャネル(Channels)

どのように顧客に価値を届けるか。販売方法や連絡手段など。

 

4.顧客との関係(Customer Relationships)

どんな関係を築くか。例えば、個別対応か自動化された対応かなど。

 

5.収益の流れ(Revenue Streams)

どのようにお金を得ているか。商品販売、サブスクリプション、ライセンス料など。

 

6.主なリソース(Key Resources)

ビジネスに必要な人材、設備、知的財産など。

 

7.主な活動(Key Activities)

価値を提供するために企業がやるべきこと。製造、販売、マーケティングなど。

 

8.主なパートナー(Key Partnerships)

協力する外部の企業や団体。仕入先、提携先など。

 

9.コスト構造(Cost Structure)

ビジネスを行ううえでかかるコスト。人件費、設備費、仕入れ費など。

 

 

このキャンバスを使えば、1枚でビジネス全体のしくみが見えるようになるため、新しい事業の設計や見直しにとても役立ちます。

スタートアップから大企業まで幅広く使われています。

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02

ビジネスモデルキャンバスに関する問題です。MBA(経営学修士)をお持ちの方であれば、ビジネススクールで見聞きしたことがあるかも知れません。

 

ビジネスモデルキャンバスとは、ビジネスモデルを考えるフレームワーク(枠組み)の1つで、ビジネスモデルを「どのように価値を創造し、顧客に届けるかを論理的に記述したもの」と定義して、9つの要素を挙げています。

 

 

(出所:グロービス経営大学院「ビジネスモデルキャンバス」)

https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-20854.html

選択肢1. エンドユーザーの視点から特定の目的を達成するプロセスを記述することで、企業がシステムの機能要件を分析する枠組みである。

本選択肢は「ユースケース図」の記述になります。

 

「エンドユーザーの視点」はユースケース図の定義であることから、不適切な選択肢です。

選択肢2. 業務の流れや役割、ビジネスルール、情報の流れなどを図式化することで、企業が組織内のコミュニケーションを促進し、システム開発や業務改善の機会を分析する枠組みである。

本選択肢は「ビジネスプロセスモデリング表記法」の記述になります。

 

「〇」「→」などの記号を用いたワークフロー図の作成を通して業務プロセスをモデル化するため、不適切な選択肢です。

選択肢3. 顧客セグメント、価値提案、チャネル、顧客との関係、収益の流れ、リソース、主要活動、パートナー、コスト構造の9つの視点から、企業がどのように価値を創造し顧客に届けるかを分析する枠組みである。

冒頭の解説より、本選択肢はビジネスモデルキャンバスに関する記述として最も適切であり、正解の選択肢となります。

選択肢4. 組織内の知識・技術と組織外のアイデアやノウハウを組み合わせて、企業が新製品やサービスを分析する枠組みである。

本選択肢は「オープンイノベーション」の記述になります。

 

自社の経営資源だけでは実現できない、革新的な製品やサービスを開発することがオープンイノベーションの目的であるため、不適切な選択肢です。

選択肢5. ビジネス、データ、アプリケーション、テクノロジーの4つのアーキテクチャを用いて、企業が組織の構造と機能を全体最適の観点から分析する枠組みである。

本選択肢は「エンタープライズアーキテクチャ」の記述になります。

 

エンタープライズアーキテクチャは、経営戦略の実行、業務の効率化、競合他社との優位性維持など企業が直面するさまざまな経営課題を解決するために用いられるため、不適切な選択肢です。

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