2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級) 過去問
2016年5月
問50 (学科 問50)

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問題

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)試験 2016年5月 問50(学科 問50) (訂正依頼・報告はこちら)

不動産の投資判断の手法等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  • IRR法(内部収益率法)による投資判断においては、内部収益率が対象不動産に対する投資家の期待収益率を上回っている場合、その投資は有利であると判定することができる。
  • NOI利回り(純利回り)は、対象不動産より得られる年間の純収益を総投資額で除して算出される利回りであり、不動産の収益性を図る指標である。
  • NPV法(正味現在価値法)による投資判断においては、投資不動産から得られる収益の現在価値の合計額が投資額の現在価値の合計額を上回っている場合、その投資は有利であると判定することができる。
  • 借入金併用型投資では、レバレッジ効果が働き、対象不動産の収益率が借入金の金利を下回っている場合には、投下した自己資金に対する収益率の向上が期待できる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.適切
IRR法(内部収益率法)とは、各年度の収益を現在価値に割り引いた額と初期投資予定額が等しくなる収益率のことです。この内部収益率によって投資の動向を判断することができます。よって、内部収益率が期待収益率を上回っている場合は、その投資は有利であると判定することができます。

2.適切
NOI利回り(純利回り)とは、投資した資本に対する純収益の割合を表したものです。総投資額から必要経費を差し引いた純収益をもとに計算するため、実際の投資効果(不動産の収益性)を確認することができます。

3.適切
NPV法(正味現在価値法)とは、割引後の収益合計より投資額を差し引いた正味現在価値により、収益性を判断する方法です。数値が大きいほど有利な投資と判断できます。

4.不適切
レバレッジ効果とは、自己資金で投資額をまかなうより、借入金を用いることで利回りが上昇することをいいます。対象不動産の収益率が借入金の金利を下回っているときには、投資した自己資金に対する収益率の向上は期待できないことになります。

よって、正解は4となります。

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02

正解は、4が誤りです。

1.〇  IRR法(内部収益率法)による正しい設問です。

2.〇 NOI利回り(純利回り)による正しい設問です。

3.〇 NPV法(正味現在価値法)による正しい設問です。

4.×対象不動産の収益率が借入金の金利を「上回っている」場合には、投下した自己資金に対する収益率の向上が期待できます。

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03

正解は4.です。

1.記載の通り、IRR法(内部収益率法)による投資判断においては、内部収益率が対象不動産に対する投資家の期待収益率を上回っている場合、その投資は有利であると判定することができます。よって適切。

2.記載の通り、NOI利回り(純利回り)は、対象不動産より得られる年間の純収益を総投資額で除して算出される利回りであり、不動産の収益性を図る指標です。よって適切。

3.記載の通り、 NPV法(正味現在価値法)による投資判断においては、投資不動産から得られる収益の現在価値の合計額が投資額の現在価値の合計額を上回っている場合、その投資は有利であると判定することができます。よって適切。

4.対象不動産の収益率が借入金の金利を上回っている場合には、投下した自己資金に対する収益率の向上が期待できます。逆に収益率が借入金を下回っている場合は、収益率の向上は期待できません。よって不適切。

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