FP2級の過去問
2017年5月
学科 問28
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問題
FP技能検定2級 2017年5月 学科 問28 （訂正依頼・報告はこちら）
わが国における個人による金融商品取引に係るセーフティネットに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- ゆうちょ銀行に預け入れた通常貯金は、預入限度額である元本1,300万円までとその利息等が預金保険制度による保護の対象となる。
- 農業協同組合（JA）に預け入れた円建ての決済用貯金（無利息、要求払い、決済サービスを提供できることの3要件を満たすもの）は、その金額の多寡にかかわらず、全額が貯金保険制度（農水産業協同組合貯金保険制度）による保護の対象となる。
- 生命保険会社が破綻した場合、生命保険契約者保護機構は、破綻時点における補償対象契約の保険金額の90%（高予定利率契約を除く）まで補償する。
- 破綻した証券会社が分別管理の義務に違反し、一般顧客の顧客資産を返還することができない場合、日本投資者保護基金は、補償対象債権に係る顧客資産について一般顧客1人当たり1,500万円を上限として補償する。
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この過去問の解説 （3件）
01
1．不適切です。郵貯銀行の預入限度額は、1人につき1,300万円までですが、金融機関が破綻した場合に預金者を保護する制度である預金保険制度により保護されるのは、元本1,000万円とその利息までです。
2．適切です。農業協同組合（JAバンク）の決済用貯金は、農水産業協同組合貯金保険制度により保護され、要件を満たしている場合は全額が保護の対象です。
3．不適切です。生命保険会社が破綻した場合、生命保険契約者保護制度によって補償されるのは、責任準備金（保険会社が将来の保険金を支払うために積み立てているお金）の90％までです。
4．不適切です。破綻した証券会社が顧客資産を返還することができない場合には、日本投資者保護基金により、1人につき1,000万円までが補償されます。
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02
1 . 不適切です。
ゆうちょ銀行の預入限度額は1,300万円ですが、預金保険制度による保護の対象となるのは、「元本1,000万円とその利息」になります。
2 . 適切です。
決済用預金とは無利息、要求払い、決済サービスを提供できることの3要件を満たすものであり、預金保険制度による保護の対象となります。農業協同組合（JA）の場合も同様ですが、預金ではなく「貯金」であるため、「貯金保険制度」による保護の対象になります。
3 . 不適切です。
生命保険会社が破綻した場合、生命保険契約者保護機構は、破綻時点における「責任準備金」の90%（高予定利率契約を除く）まで補償されます。補償対象契約の保険金額の90%まで補償されるのではありません。
4 . 不適切です。
日本投資者保護基金の補償は、顧客1人当たり「1,000万円」を上限としています。
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03
預金保険制度による保護の対象は、元本1,000万円までとその利息です。
2.適切
農業協同組合（JA）に預け入れた円建ての決済用貯金は、農水産業協同組貯金保険制度により、預金保険制度と同様に、無利息・要求払い・決済サービスの条件を満たす決済用預金については、全額保護の対象となります。
3.不適切
生命保険会社が破綻した場合、生命保険契約者保護機構は、生命保険契約差保護制度により、責任準備金の90%まで補償されます。
4.不適切
日本投資者保護基金は、補償対象債権に係る顧客資産について、一般顧客1人当たり1,000万円を上限として補償します。
よって、正解は3となります。
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