FP2級の過去問 2017年5月 実技 問78

正解は4．です。

設問のうちアルバイト収入は給与所得にあたりますが、給与所得控除額６５万円以下なので、給与所得は0円となります。

老齢厚生年金及び企業年金は雑所得にあたります。
控除額は速算表より120万円なので、
設問の雑所得は280万円ー120万円＝160万円となります。

生命保険の満期保険料は一時所得にあたります。
一時所得は、取得に要した費用と特別控除金50万円を控除した金額になるので、
設問の一時所得は300万円ー200万円ー50万円＝50万円となります。
また、一時所得のうち、課税対象になるのは2分の１の金額のため、50万円×1/2＝25万円となります。

よって大下さんの平成28年度の所得総額は、
160万円＋25万円＝185万円です。

アルバイト収入：給与所得
老齢厚生年金および企業年金（老齢年金）：雑所得
生命保険の満期保険金：一時所得　となります。
それぞれの所得金額を計算し、合算したものが総所得金額となります。

・給与所得＝収入金額－給与所得控除額　となるので、
　60万円－65万円＜0　のため、給与所得は0円となります。

・雑所得＝公的年金等の雑所得（収入金額－公的年金等控除額）＋公的年金等以外の雑所得（総収入金額－必要経費）となるので、
　（280万円－120万円）＋0円＝160万円　のため、雑所得は160万円となります。

・一時所得＝総収入金額－支出金額－特別控除額（最高控除額50万円）となるので、
　300万円－200万円－50万円　のため、一時所得は50万円となります。
　ただし、課税対象になる金額は、所得金額の2分の1だけとなります。
　そのため、一時所得の課税対象金額は、25万円となります。

よって、総所得総額は
0円＋160万円＋25万円＝185万円　となります。

正解は４です。

給与所得控除は65万円に対して、60万円が収入ということですので、
アルバイトの給与所得は0円となります。

もらっている年金は雑所得になり、控除額は120万円ですので、
280万円ー120万円＝160万円となります。

一時所得として
300万円ー200万円ー特別控除50万円＝50万円

従って
0円+160万円+（50万円÷２）＝185万円