FP2級の過去問
2018年9月
学科 問9

３．が不適切です。

１．適切です。
貸与型奨学金の申込は、原則として在学している学校を通じて行います。進学前にあらかじめ奨学金の貸与を約束する予約採用という制度があります。

２．適切です。
給付型奨学金は原則として返還義務のない奨学金になります。ただし、学業成績が著しく不振である場合などは、給付奨学金の支給が廃止になり、支給済み金額の全額または一部について返還義務が生じる場合があります。

３．不適切です。
貸与型奨学金は２種類あります。利息の付かない「第一種奨学金」と、年３％を上限とした利息の付く（在学中は無利息）「第二種奨学金」があります。

４．適切です。
貸与型奨学金の返還が難しくなった場合は、月々の返還額を減らして返還期間を延ばす減額返還や、一定期間返還を先送りする返還期限猶予を申請することができます。どちらも災害、傷病、経済困難、失業などの返還困難な事情が生じた場合に願い出ることができる制度です。

1.適切
貸与型奨学金の申込は学校を通じて行います。手続きについては在学している学校の指示に従っていただくのが原則となります。なお、進学前に奨学金の予約をする制度（予約採用）があります｡

2.適切
「奨学生の適格認定に関する施行細則」などにより、人物について､健康について､学業について､経済状況についてなど厳格に審査されますので、学業成績が著しく不振である場合には、支給打切りや返還が必要となる場合もあります。

3.不適切
「第一種奨学金」は､国内の大学院･大学･短期大学･高等専門学校・専修学校（専門課程）に在学する学生･生徒が対象で無利息の貸与型奨学金です。「第一種奨学金」は国内の大学院･大学･短期大学･高等専門学校・専修学校（専門課程）に在学する学生･生徒が対象で在学中は無利息ですが、年（365日あたり）3%を上限とする利息付きの貸与型奨学金です。

4.適切
貸与型奨学金の返還が困難になった場合、届け出を提出することで審査通過後､月々の返還額を減らして返還期間を延ばす減額返還か、一定期間返還を先送りする返還期限猶予などの方法で支払うことが可能です。

よって、正解は3となります。

最も不適切なのは３です。

1)適切な内容です。
進学前の予約も制度として利用できます。

2)適切な内容です。
給付型であっても、著しい成績不振などであれば返還義務が生じる場合があります。

3)不適切な内容で正解肢です。
第一種は無利息貸与、第二種は利息の付く貸与です、問題文の表記は、説明が逆になっています。

4）適切な内容です。
貸与型の場合で、返済が困難になった際の方法として「減額返還」か「返還期限猶予」があります。