FP2級の過去問
2018年9月
学科 問11

1.適切
一時払変額個人年金保険は、保険会社が株式や債券を運用し､その運用結果に応じて年金や解約返戻金が変わってくるタイプの保険です。死亡した場合には最低保証の死亡給付金が支払われますが、解約返戻金には最低保証はありません。

2.不適切
有期年金は､生存している間の一定期間､年金を受け取るタイプの保険です。年金受取期間中に被保険者が死亡した場合は､その時点で打ち切られるので、被保険者の相続人が残りの年金受取期間分を受け取ることはできません。

3.不適切
確定年金は、生死に関係なく一定期間､年金を受け取ることができるタイプの保険です。被保険者（=年金受取人）が死亡した場合、既払込保険料相当額を死亡給付金として受け取ることができます。

4.不適切
終身保険は､生存している間､年金が受け取れるタイプの保険です。平均寿命は､女性の方が長いので保険料は男性よりの女性の方が高くなります。

よって、正解は1となります。

１．が適切です。

１．適切です。
一時払変額個人年金の保険料は、特別勘定として通常の保険の保険料とは別に管理運用され、その運用実績に基づいて将来受け取る年金額が変動します。ただし、商品によっては、死亡給付に基本保険金額が最低保証されている商品があります。

２．不適切です。
有期年金は、被保険者（＝死亡受取人）の生存が年金の支払い条件になります。保証期間付きの場合は、被保険者が死亡したとしても、その期間は遺族に年金が支払われます。保証期間のない有期年金では、被保険者が死亡すると、それ以降年金は支払われません。

３．不適切です。
確定年金は、被保険者（＝死亡受取人）の生死に関係なく、契約時にあらかじめ定めた一定期間は年金を受け取れます。年金受取開始日前に被保険者が死亡した場合、死亡給付金受取人が総払込保険料相当額を死亡給付金として受け取ることができます。

４．不適切です。
終身年金の保険料は、被保険者が同年齢で基本年金額や保険料払込期間、年金受取開始年齢など契約内容が同一の場合、一般的に平均余命の長い女性の方が男性よりも高くなります。

最も適切なのは１です。

1)適切な内容で正解肢です。
文章通り正しい記述です。変額保険は、一般的に最低金額が保証されています。

2)不適切な内容です。
有期年金では、受取人が生存していることが受け取りの条件です。

3)不適切な内容です。
年金受取前の期間に年金受取人が死亡した場合、死亡した時点までの既払込保険料相当額が戻ります。

4)不適切な内容です。
終身年金とは、生きている間一生涯もらえる年金のことです。男性よりも女性の方が平均寿命が長いことなどから総合的に考慮し、保険料は女性の方が高く設定されています。