FP2級の過去問
2019年5月
実技 問84
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問題
FP技能検定2級 2019年5月 実技 問84 (訂正依頼・報告はこちら)
キャッシュフロー表を作成するうえでは、収入や支出などの変動率、金融資産の運用利回りの予測が重要である。運用利回り等の変動に影響を与える要因についての次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 変動金利型住宅ローンの適用金利は、短期プライムレートを基準にする金融機関が主流である。
- 公的年金の老齢給付におけるマクロ経済スライドにおいて、給付水準の調整に用いられるのは物価の変動のみである。
- 消費者物価指数の算出では、消費税率の引上げがあっても増税分を差し引いて計算し、結果に影響しないようになっている。
- 為替が円安になると、輸入物価を引き下げる要因となり得る。
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この過去問の解説 (3件)
01
【正解1】
[1]適切
変動金利型住宅ローン(変動金利住宅ローン)は、定期的に金利の見直しが行われる住宅ローンのことで、適用金利は、日銀が決める政策金利をもとに決められる短期プライムレートを基準とする金融機関が多くなっています。
[2]不適切
マクロ経済スライドは、マクロ賃金や物価の改定率を調整することにより、年金給付水準を緩やかに調整する仕組みのことです。給付水準の調整には、物価の変動に加えて、スライド調整率(保険料を支払う人口の減少割合と平均余命の伸び率から年金を調整したもの)が用いられています。
[3]不適切
消費者物価指数(CPI)は、全国の世帯が購入している財、サービス価格の動向を調査・作成しており、消費税も含まれます。よって、消費税の引上げがあった場合、消費者物価指数は上がります。
[4]不適切
為替が円安になった場合、輸出物価を引き下げ、輸入物価を引き上げる要因となります。
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02
1.○
短期プライムレートとは、金融機関が優良企業に対して短期(1年未満)で融資する際に適用する金利です。住宅ローンの金利は、短期プライムレートに連動し、4月と10月の半年ごとに短期プライムレートに応じて見直されます。
2.✕
マクロ経済スライド制度は、賃金や物価の変動だけでなく、「被保険者数の減少」と「平均余命の伸び」を加味して、年金額を算出します。それによって、年金の給付額を抑えることで、年金財政の均衡を図ります。
3.✕
消費者物価指数(CPI)とは、全国の世帯が購入するモノやサービスの価格を測定して、物価の変動を時系列で測定するものです。世帯が実際に支払う価格を用いて作成しますので、増税分もそのまま含めます。
4.✕
為替が円安になると、輸入物価を上げる要因となり得ます。また、海外へは商品を安く輸出することができるようになり得ます。
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03
[1]適切
変動金利型住宅ローンの適用金利は、短期プライムレートを基準にする金融機関が主流です。
短期プライムレートとは、銀行が優良企業に短期(1年未満)で融資する際の優遇金利のことを指します。
[2]不適切
マクロ経済スライドとは、「人口の減少」「平均寿命の伸び」などの社会情勢に合わせて年金の給付水準が調整されることです。
物価の変動によって年金額の調整が行われるものは「物価スライド」と呼ばれています。
[3]不適切
消費者物価指数の算出では、消費税率の引上げがあった場合、増税分も考慮して算出します。
[4]不適切
為替が円安になると、輸入物価を引き上げる要因となり得ます。
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