FP2級の過去問
2019年9月
学科 問20
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問題
FP技能検定2級 2019年9月 学科 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
生命保険を利用した家庭のリスク管理のアドバイスに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 「子どもが生まれたので、教育資金を準備するために生命保険に加入したい」という相談に対して、こども保険(学資保険)への加入を提案した。
- 「病気やケガで入院した場合の医療費負担が不安なので生命保険に加入したい」という相談に対して、医療保険への加入を提案した。
- 「自分が死亡した場合の相続税の納税資金を確保するために生命保険に加入したい」という相談に対して、終身保険への加入を提案した。
- 「自分の老後の生活資金を準備するために生命保険に加入したい」という相談に対して、定期保険への加入を提案した。
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この過去問の解説 (3件)
01
生命保険を利用したリスク管理についての問題です。
[1]適切
こども(学資)保険は、子どもの年齢や進学時期にあわせて祝金や満期保険金が受け取ることができる保険なので、教育資金の準備に適しています。
[2]適切
医療保険は、病気やケガで入院した場合や手術を受けた場合に、所定の給付金が支払われる保険です。
医療費の負担に不安を抱えている方に適しています。
[3]適切
終身保険は、被保険者の死亡時に死亡保険金が支払われるため、納税資金を残せます。
また、相続人が受け取った死亡保険金のうち、「500万円×法定相続人の数」を限度として非課税となります。
以上から、相続税の納税資金対策として適しています。
[4]不適切
定期保険は、保険期間中に死亡した場合は死亡保険金が支払われますが、掛け捨てで貯蓄性はないので、老後の生活資金の準備には向いていません。
老後の生活資金を準備するには、一般的には貯蓄性の高い終身保険や養老保険、個人年金保険等が適しています。
本問では「自分の老後の生活資金を準備したい、という相談に対して定期保険への加入を提案」とありますので、誤りです。
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02
[1]適切
こども(学資)保険は、子供の年齢や入学時期にあわせて祝金が支払われたり、満期時に満期保険金(満期祝金)が支払われる保険なので、教育資金の準備としては適切です。
[2]適切
医療保険は、医療機関の受診によって発生した入院費、手術費といった医療費について、一部または全額が支払われる保険なので、医療費負担対策としては適切です。
[3]適切
終身保険は、死亡時に保険金の支払いが発生するため、相続税の計算上は相続財産とみなされますが(みなし相続財産)、相続人が受け取った保険金のうち、「500万円×法定相続人の数」が非課税となるため、相続税の納税資金確保としては適切です。
[4]不適切
定期保険は、保険期間中に死亡した場合は死亡保険金が支払われますが、保険期間満了時の返戻金はないため、貯蓄性はありません(いわゆる掛け捨て型)。そのため、老後の生活資金の準備としては不適切です。
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03
【正解4】
(1)〇
適切な内容です。学資保険は、子どもの将来の教育費に備えるために最適な商品です。
(2)〇
適切な内容です。病気やケガのリスクに備えるためには医療保険が最適です。
(3)〇
適切な内容です。終身保険は被保険者の死亡時に遺族に保険金が支払われる商品です。保険金は相続税対策として有効で、「500万円×法定相続人の数」の範囲であれば非課税です。
(4)×
不適切な内容です。自分の老後の生活資金のために加入するなら個人年金保険が最適です。定期保険は一定期間のみの死亡保障を確保する目的であり、掛け捨てで貯蓄性が一切ないことからも老後資金の確保はできません。
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