FP2級の過去問
2020年1月
学科 問16

【正解 ３】

［1］不適切
普通傷害保険の保険料は、被保険者の「職業」によって異なります。

［2］不適切
家族傷害保険は、家族全員をカバーするため、保険期間中に被保険者に子が生まれた場合、特に手続きをする必要はなく、自動的に補償対象となります。

［3］適切
交通事故傷害保険は、国内外の幅広い建物・交通事故をカバーするため、海外旅行中の交通事故によるケガも補償対象となります。

［4］不適切
国内旅行傷害保険では、旅行中に発生した地震および地震を原因とする津波によるケガは補償の対象となりません。
なお、海外旅行傷害保険では、地震・噴火・津波によるケガも特約なしで補償対象となります。

【正解 ３】

傷害保険の一般的な商品性についての問題です。

［1］不適切
日常生活におけるけがを補償する普通傷害保険では、就業中のけがも補償されるため、被保険者の職業や職種によって保険料が分けられていますが、年齢や性別による保険料の差はありません。

本問では、「被保険者の契約時の年齢によって異なる」とありますので、誤りです。

［2］不適切
家族傷害保険は、1つの保険証券で家族全員のけがを補償します。

この被保険者の範囲は、契約時における関係ではなく、事故発生時における関係で判断されますので、契約締結後の保険期間中に被保険者に子が生まれた場合には、特に手続きをしなくとも自動的に補償対象となります。
本問では、「その子を被保険者に加えるためには、追加保険料を支払う必要がある」とありますので、誤りです。

［3］適切
交通事故傷害保険では、乗り物の搭乗中や駅構内、歩行中の交通事故も補償されます。

また、「乗り物」には、自動車だけでなく、電車・自転車・船・飛行機・エレベーターやエスカレーターも含まれ、海外旅行中の交通事故によるけがも補償の対象です。

［4］不適切
国内旅行傷害保険は、住居を出発してから帰宅するまでに被ったけがやトラブルによる損害を補償対象とします。

しかし、旅行中に発生した地震、噴火またはこれらによる津波によるけがは補償の対象外です。

これに対して、海外旅行傷害保険では、地震、噴火またはこれらによる津波によるけがも補償対象です。

本問では、「旅行中に発生した地震および地震を原因とする津波によるケガは補償の対象」とありますので、誤りです。

解答 ３

１．✕
傷害保険は、職業や職種の危険度による差はありますが、年齢や性別による保険料の差はありません。
一方、医療保険は年齢や性別によって保険料が異なります。

２．✕
家族傷害保険は、本人の配偶者のほか、本人または配偶者と生計をともにしている同居の親族、別居している未婚の子供が対象となります。保険期間中に子供が生まれた場合でも、自動的にその対象になるので、追加の保険料を支払う必要はありません。

３．○
交通事故傷害保険は、国内・海外を問わず、交通事故によるケガや、道路通行中や駅構内での事故などをカバーします。

４．✕
国内旅行傷害保険では、地震もしくは噴火、またはそれに伴う津波を原因とするケガ等は補償の対象外です。