FP2級の過去問
2020年9月
学科 問26
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問題
FP技能検定2級 2020年9月 学科 問26 (訂正依頼・報告はこちら)
金融派生商品に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 元本を交換せずに将来にわたって金利のみを交換する通貨スワップを、クーポンスワップという。
- 将来、現物を取得しようとしている者が先物取引で買いヘッジを行うと、実際に現物の価格が上昇した場合には、現物取引では取得コストが上昇する一方、先物取引では利益が発生するため、現物取引の取得コストの上昇を相殺することができる。
- プット・オプションの売り手の最大利益は無限定であるが、コール・オプションの売り手の最大利益はプレミアム(オプション料)に限定される。
- コール・オプションとプット・オプションのいずれも、他の条件が同一であれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。
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この過去問の解説 (3件)
01
[1]適切
通貨スワップのうち、元本を交換せず金利部分の交換のみを行う取引をクーポンスワップと言います。
[2]適切
買いヘッジは、現物の値上がりにより収益機会の喪失リスクに対し、先物を買うことでヘッジすることで、実際に現物の価格が上昇した場合には、現物取引では取得コストが上昇する一方、先物取引では利益が発生するため、現物取引の取得コストの上昇を相殺することが可能となります。
[3]不適切
プット・オプションの売り手、コール・オプションの売り手いずれも、最大利益はプレミアム(オプション料)に限定され、損失は無限定となります。
[4]適切
コール・オプションとプット・オプションいずれにおいても、他の条件が同一であれば、満期までの残存期間が長くなるほど時間的価値が大きいので、プレミアム(オプション料)は高くなります。
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02
1.(〇)
スワップ取引とは、金利や通貨から生じるキャッシュフローを交換する取引です。クーポンスワップは、金利部分の交換のみを行うため、正しいです。
2.(〇)
先物取引では、将来価格の上昇が生じると利益が出ます。そして現物取引で上昇した取得コストと相殺できるため、正しいです。
3.(×)
プットオプションは、売る権利を取引するものです。最大利益はプレミアム(オプション料)に限定され、損失は無限定なので、不適切です。
4.(〇)
コールオプションと、プットオプションのいずれも、ほかの条件が同一であれば、満期までの期間が長いほど、プレミアムは高くなるため、正しいです。
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03
正解は3です。
1.適切です。
通貨の元本を交換せずに将来にわたって金利のみを交換する通貨スワップをクーポンスワップといいます。異国の通貨を取引する際に生じうる金利変動リスクを抑える効果があります。
2.適切です。
買いヘッジでは実際に現物の価格が上昇した場合、現物取引では取得コストが上昇する一方、先物取引では利益が発生するため、現物取引の取得コストの上昇を相殺することができます。
3.誤りです。
プット・オプションとコール・オプションでは、ともに売り手の最大利益はプレミアム(オプション料)に限定され、損失は無限定になる可能性があります。
4.適切です。
コール・オプションとプット・オプションのいずれも、他の条件が同一であれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなります。
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