FP2級の過去問
2021年1月
実技 問66
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問題
FP技能検定2級 2021年1月 実技 問66 (訂正依頼・報告はこちら)
志田さんはTS投資信託を新規募集時に1,000万口購入し、特定口座(源泉徴収口座)で保有して収益分配金を受け取っている。下記<資料>に基づき、志田さんが保有するTS投資信託に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、正しいものはどれか。
<資料>
[TS投資信託の商品概要(新規募集時)]
投資信託の分類:追加型投資信託/国内/株式
決算および収益分配:毎年10月9日(休業日の場合には翌営業日)
申込価格:1口当たり1円
申込単位:1万口以上1口単位
基準価額:当ファンドにおいては、1万口当たりの価額で表示
購入時手数料(税込み):購入金額1,000万円未満 購入金額に対して3.3%
購入金額1,000万円以上 購入金額に対して2.2%
運用管理費用(信託報酬)(税込み):純資産総額に対し年1.21%
信託財産留保額:1万口につき解約請求日の翌営業日の基準価額に0.3%を乗じた額
[志田さんが保有するTS投資信託の収益分配金受取時の運用状況(1万口当たり)]
収益分配前の個別元本:9,200円
収益分配前の基準価額:10,000円
収益分配金:1,000円
収益分配後の基準価額:9,000円
・志田さんが、TS投資信託を新規募集時に1,000万口購入した際に、支払った購入時手数料(税込み)は、( ア )である。
・収益分配時に、志田さんに支払われた収益分配金のうち800円(1万口当たり)は( イ )である。
<資料>
[TS投資信託の商品概要(新規募集時)]
投資信託の分類:追加型投資信託/国内/株式
決算および収益分配:毎年10月9日(休業日の場合には翌営業日)
申込価格:1口当たり1円
申込単位:1万口以上1口単位
基準価額:当ファンドにおいては、1万口当たりの価額で表示
購入時手数料(税込み):購入金額1,000万円未満 購入金額に対して3.3%
購入金額1,000万円以上 購入金額に対して2.2%
運用管理費用(信託報酬)(税込み):純資産総額に対し年1.21%
信託財産留保額:1万口につき解約請求日の翌営業日の基準価額に0.3%を乗じた額
[志田さんが保有するTS投資信託の収益分配金受取時の運用状況(1万口当たり)]
収益分配前の個別元本:9,200円
収益分配前の基準価額:10,000円
収益分配金:1,000円
収益分配後の基準価額:9,000円
・志田さんが、TS投資信託を新規募集時に1,000万口購入した際に、支払った購入時手数料(税込み)は、( ア )である。
・収益分配時に、志田さんに支払われた収益分配金のうち800円(1万口当たり)は( イ )である。
- (ア)220,000円 (イ)普通分配金
- (ア)220,000円 (イ)元本払戻金(特別分配金)
- (ア)330,000円 (イ)普通分配金
- (ア)330,000円 (イ)元本払戻金(特別分配金)
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この過去問の解説 (3件)
01
(ア)について
購入時手数料は、「購入金額×手数料率」で計算します。
申込価格は1口あたり1円です。
1000万口購入なので、購入代金は「1000万円以上」となり手数料は「2.2%」になります。
よって、1000万円 × 2.2% = 220,000円 となります。
(イ)について
投資信託の収益分配金は、「普通分配金」と「元本払戻金」に区分されます。
「普通分配金」とは、各投資家の個別元本を上回った部分から支払われる利益の分配金のことです。
「元本払戻金」は各投資家の元本の払い戻しに相当する分配金のことです。
求め方は、
・「分配落ち前の個別元本」と「分配落ち後の基準価額」を比較
・「分配落ち後の基準価額」が「分配落ち前の個別元本」を上回れば、その収益分配金の全額が「普通分配金」となります。
・「分配落ち後の基準価額」が「分配落ち前の個別元本」を下回る場合は、下回る部分に相当する金額が「元本払戻金」となり、残りが「普通分配金」となります。
設問は、「分配落ち前の個別元本 > 収益分配後の基準価額」のため
分配前個別元本 − 分配後基準価格 = 元本払戻金
収益分配金 − 元本払戻金 = 普通分配金
となります。
計算式に当てはめると
元本払戻金:9200円 − 9000円 = 200円
普通分配金:1000円 − 200円 = 800円
ですので、800円は「普通分配金」となります。
よって、(ア)220,000円 (イ)普通分配金 なので、
正解は 1 となります。
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02
正解は 1 です。
ア:志田さんが、TS投資信託を新規募集時に1,000万口購入した際に、支払った購入時手数料(税込み)は、[220,000円]である。
購入時手数料の計算式は「購入金額×手数料率」です。
購入金額は、1口当たり申込価格1円 × 購入数1,000万口 = 1,000万円
手数料率は、購入金額1,000万円以上の場合 2.2%
よって、
購入時手数料は、1000万円(購入金額)× 2.2%(手数料率)= 220,000円
となります。
イ:収益分配時に、志田さんに支払われた収益分配金のうち800円(1万口当たり)は[普通分配金]である。
投資信託の収益分配金は、「普通分配金」と「特別分配金」の2つに分けられます。
収益分配後の基準価額に収益分配金を足したときに、個別元本を上回る部分が「普通分配金」となり、それ以外の部分が「特別分配金」となります。
本問の場合、
収益分配後の基準価額9,000円 + 収益分配金1,000円 = 10,000円
10,000円 - 個別元本9,200円 = 800円
よって、この個別元本を上回る部分である800円は、普通分配金となります。
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03
正解は1です。
ア.「220000円」が適切です。
・設問の商品は1口あたり1円とのことなので、1000万口購入する場合の購入代金は1000万円です。
・購入金額1000万円以上の購入手数料は購入金額の2.2%です。
これらのことより、1000万円 × 2.2% = 220000円 となります。
イ.「普通分配金」が適切です。
収益分配前の個別元本9200円と収益分配後の基準価額9000円を比較すると、収益分配後の基準価額を収益分配前の個別元本が200円上回っています(9200円 − 9000円 = 200円)。
この200円は元本払戻金として捉えられます。
設問の収益分配金は1000円とのことですが、このうち200円が元本払戻金であるため、800円は普通分配金として扱われます。
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