FP2級の過去問 2021年5月 実技 問65
この過去問の解説 (3件)
【正解3】
預入額は10,000豪ドル、預入期間12ヶ月、預入金利は0.4%(年率)であるため、
利息は
10,000豪ドル×0.4%=40豪ドル
注3より、利息に対しては、豪ドル建ての利息額の20%相当額が源泉徴収されるため、
源泉徴収後の利息額は、40豪ドル×(1ー20%)=32豪ドル
よって、満期時の外貨ベースの元利合計額は
10,000豪ドル+32豪ドル=10,032豪ドル
外貨を円転するレートはTTB(74.60円)を用いるため、満期時の外貨ベースの元利合計額を円転した金額は、
10,032豪ドル×74.60円=748,387.2
→748,387円(円未満端数切捨て)
正解は「748,387円」です。
設問のTTSは「Telegraphic Transfer Selling rate」のことで、銀行が外貨を売るときのレート、TTBは「Telegraphic Transfer Buying rate」のことで、銀行が外貨を買うときにレートです。「銀行」が、外貨を「売る(sell)」ときはTTS、「買う(buy)」ときはTTBを使用します。ちなみに、TTMは「Telegraphic Transfer Middle rate」のことで、仲値と呼ばれ、TTSとTTBの中間値になります。
10,000豪ドルを年率0.4%で12ヶ月間預けたときに利息は
10,000豪ドル×0.4%=40豪ドル
となります。ただし、「利息額の20%相当額が所得税・住民税として源泉徴収」されますので、
40豪ドル×20%=8豪ドル
が税金として控除され、元金と利息をあわせて
10,000豪ドル+(40豪ドル−8豪ドル)=10,032豪ドル
が源泉徴収後に手元に残ります。
これを日本円にしますが、このときに使うレートはTTB(「銀行」が豪ドルを「買う(buy)」レート)です。よって
10,032豪ドル×74.60円≒748,387円
となります。
正解は 3 です。
本問のように、外貨を円に換える(円転)際の為替レートはTTBを使用します。
逆に、円を外貨に換える(円投入、円投)際の為替レートはTTSを使用します。
預入額10,000豪ドルを預入期間12カ月保有し、預金金利が0.4%の場合、利息額は
10,000豪ドル × 0.4% = 40豪ドル
です。(注1:月割り計算)
この利息に対して、20%が源泉徴収されると記載がありますので(注3)、源泉徴収後の利息額は
40豪ドル − (40豪ドル × 20%) = 32豪ドル
です。
満期時の外貨ベースの元利合計額は
10,000豪ドル + 32豪ドル = 10,032豪ドル
で、円転の為替レートにTTB74.60円を使用します。
よって、円転した金額は
10,032豪ドル × 74.60円 = 748,387.2円 ≒ 748,387円
となります。
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