FP2級の過去問
2022年1月
学科 問21
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問題
FP技能検定2級 2022年1月 学科 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
金融機関で取り扱う預金の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 期日指定定期預金は、据置期間経過後から最長預入期日までの間で、金融機関が指定した日が満期日となる。
- 貯蓄預金は、クレジットカード利用代金などの自動振替口座や、給与や年金などの自動受取口座として利用することができる。
- スーパー定期預金は、預入期間が3年以上の場合、単利型と半年複利型があるが、半年複利型を利用することができるのは法人に限られる。
- 為替先物予約を締結していない外貨定期預金の満期時の為替レートが預入時の為替レートに比べて円高になれば、当該外貨定期預金に係る円換算の利回りは低くなる。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は4です。
1.不適切
期日指定定期預金は、通常1年から3年まで間で任意の日を満期日として預金者が指定できるタイプの定期預金です。
2.不適切
貯蓄預金は、預入残高によって適用利率が変動するタイプの預金です。入出金は自由ですが、公共料金、クレジットカード利用代金等の自動振替口座、給与や年金などの自動受取口座としては利用できません。
3.不適切
スーパー定期預金に法人が預け入れる場合、預入期間にかかわらず利用できるのは単利型のみです。
個人の場合、預入期間が3年以上であれば半年複利型の利用も可能です。
4.適切
外貨定期預金で、たとえば
預入時の為替レートが、1ドル120円、満期時の為替レートが、1ドル100円
と円高になったと仮定します。
仮に1000ドルで円換算すると
預入時のレートなら120,000円、満期時のレートなら100,000円
つまり、円高になると為替差損が発生し、利回りは低くなります。
為替先物予約とは、銀行との間で外貨の決済を行う際の為替レートをあらかじめ取り決めておく為替売買取引のことです。
設問では、為替先物予約を締結していないとなっているので、答えに影響はありません。
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02
預金の一般的な商品性についての問題は頻出ではありませんが、常識として覚えておく必要があります。
あえて問われることは少ないですが、しっかり頭に入れるべき問題です。
特に円高・円安については、しっかり覚えておきましょう。
不適切
期日指定定期預金とは、据置期間経過後から最長預入期日までの間で、預金者が指定した日が満期日とすることができる預金です。
据置期間は1年、最長預入期日は3年です。
預金者は指定することを選択できますが、指定をしないことも可能です。
指定をしなければ、最長預入期日は満期日となります。
不適切
貯蓄預金とは、基本的に名前の通り貯蓄を目的とした預金で、預入残高によって金利が変動します。
貯蓄のための預金のため、クレジットカード利用代金などの自動振替口座や、給与や年金などの自動受取口座に指定することはできません。
不適切
スーパー定期預金は、法人の場合と個人の場合も固定金利ですが、種類が異なります。
法人→預入期間に関わらず、単利型
個人→預入期間が3年未満の場合は単利型のみ、3年以上の場合は単利型と半年複利型の選択制
適切
為替先物予約とは、外貨を将来にわたり一定期間、一定の価格で売買することを予約することです。
これにより、為替の変動リスクを抑えることができます。
そのため預入時の為替レートよりも円高になれば、為替先物予約をしていない外貨定期預金にかかる円換算の利回りは低くなります。
たとえば、預入時が1ドル=100円で、その後1ドル=90円になった場合、為替先物予約をしていない外貨定期預金であれば、円換算で円の価値が下がり、利回りは低くなります。
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03
【正解4】
[1]不適切
期日指定定期預金は、据置期間(通常1年)の経過後から最長預入期日(通常3年)までの間の任意の日を満期日として、預金者が指定することができます(任意)。
[2]不適切
貯蓄預金の入出金は自由ですが、公共料金の引落としや、給与・年金などの自動受取口座として利用することはできません。
[3]不適切
スーパー定期預金の半年複利型は、預入期間3年以上の個人のみ利用可能です(法人は預入期間に拘わらず、単利型のみ利用可能です)。
[4]適切
外貨定期預金の満期時の為替レートが預入時の為替レートに比べて円高になると、円換算時に為替差損が発生して満期時の受取額が少なくなるため、当該外貨定期預金に係る円換算の利回りは低くなります。
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