FP2級の過去問
2022年1月
実技 問67
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問題
FP技能検定2級 2022年1月 実技 問67 (訂正依頼・報告はこちら)
建築基準法に従い、下記<資料>の土地に耐火建築物を建てる場合、建築面積の最高限度(ア)と延べ面積(床面積の合計)の最高限度(イ)の組み合わせとして、正しいものはどれか。なお、<資料> に記載のない条件については一切考慮しないこと。
- ア:189m2 イ:432m2
- ア:189m2 イ:540m2
- ア:162m2 イ:432m2
- ア:162m2 イ:540m2
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この過去問の解説 (3件)
01
【不動産:不動産に関する法令上の規制】
についての問題です。
(ア)建築面積の最高限度は189m²です。
▶防火地域で建ぺい率が60%であることを押さえましょう。
▶建ぺい率上限80%以外の防火地域内に耐火建築物を建てる場合は、建ぺい率の上限が10%緩和されます。
最大建築面積は敷地面積×建ぺい率で算出されるので、
270m²×(60%+10%)=189m²
となります。
(イ)延べ面積(床面積の合計)の最高限度は432m²です。
▶住居地域で前面道路が幅員4mであることを押さえましょう。
▶前面道路の幅員が12m未満の場合は容積率の制限があります。
幅員×法定乗数と指定容積率の小さい方の容積率となります。
幅員×法定乗数=4m×4/10=160%
※住居系では法定乗数4/10、その他地域では法定乗数6/10です。
200%>160%で160%が容積率となります。
最大延べ面積は敷地面積×容積率で算出されるので、
270m²×160%=432m²
となります。
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02
正解は1です。
(ア)建築面積の最高限度
建蔽率:6/10(60%)
防火地域内に耐火建築物を建築すると、10%の緩和を受けることができます。
よって建蔽率は70%となり、建築面積の最高限度は、
270m2×70%=189m2
(イ)延べ面積(床面積の合計)の最高限度
延べ面積の最高限度は「敷地面積×容積率」で算出します。
容積率は、敷地の前面道路の幅員が12m未満の場合、次の2つのうち数値の小さい方が適用されます。
・指定容積率
・前面道路容積率(前面道路の幅員×法定乗数)
資料より指定容積率は20/10(200%)
前面道路容積率は4m×4/10=160%
前面道路容積率の方が数値が小さいので、「160%」が容積率となります。
270m2×160%=432m2
答えは「 1 .ア:189m2 イ:432m2」
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03
正解は1です。
ア・・資料条件に防火地域とあります。
防火地域内に耐火建築物を建てると、建蔽率の上限が10%緩和されます。
よって、6/10→60% +10%=70%となり
270㎡×70%=189㎡ が建築面積の最高限度です。
イ・・容積率とは敷地面積に対して、建物の床の面積の合計(=延床面積)がいくらまでの建物を建てることができるかを表します。
前面道路の幅員が12m未満の時は都市計画容積率と前面道路容積率のうち小さい方がその敷地の容積率です。
問題では、
・指定容積率は20/10=2(200%)
・前面道路容積率=4×4/10=1.6(160%)
となり、
前面道路容積率の方が小さいので
容積率の上限は1.6(160%)となります。
したがって、延床面積の最高限度は
270㎡×160%=432㎡となります。
ちなみに前面道路の幅員が12m以上の場合は、都市計画容積率を用います。
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