FP2級の過去問
2022年1月
実技 問71
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問題
FP技能検定2級 2022年1月 実技 問71 (訂正依頼・報告はこちら)
池谷勇樹さん(55歳)が保険契約者(保険料負担者)および被保険者として加入している生命保険(下記<資料>参照)の保障内容に関する次の記述の空欄(ア)~(ウ)にあてはまる数値の組み合わせとして、正しいものはどれか。なお、保険契約は有効に継続し、かつ特約は自動更新しているものとし、勇樹さんはこれまでに<資料>の保険から、保険金・給付金を一度も受け取っていないものとする。また、各々の記述はそれぞれ独立した問題であり、相互に影響を与えないものとする。
・勇樹さんが現時点で、慢性肝炎で18日間入院し、退院してから24日後に同じ病気で再度6日間入院した場合(いずれも手術は受けていない)、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ア )万円である。
・勇樹さんが現時点で、初めてがん(悪性新生物)と診断され、治療のため38日間入院し、その間に約款所定の手術(給付倍率40倍)を1回受けた場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( イ )万円である。
・勇樹さんが現時点で、交通事故で死亡(入院・手術なし)した場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ウ )万円である。
※約款所定の手術は無配当定期保険特約付終身保険および終身がん保険ともに該当するものである。
・勇樹さんが現時点で、慢性肝炎で18日間入院し、退院してから24日後に同じ病気で再度6日間入院した場合(いずれも手術は受けていない)、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ア )万円である。
・勇樹さんが現時点で、初めてがん(悪性新生物)と診断され、治療のため38日間入院し、その間に約款所定の手術(給付倍率40倍)を1回受けた場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( イ )万円である。
・勇樹さんが現時点で、交通事故で死亡(入院・手術なし)した場合、保険会社から支払われる保険金・給付金の合計は( ウ )万円である。
※約款所定の手術は無配当定期保険特約付終身保険および終身がん保険ともに該当するものである。
- ア:7(万円) イ:675(万円) ウ:6,510(万円)
- ア:10(万円) イ:695(万円) ウ:7,010(万円)
- ア:12(万円) イ:695(万円) ウ:6,510(万円)
- ア:22(万円) イ:675(万円) ウ:7,010(万円)
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は2です。
(ア)
ここでのポイントは、1度退院して24日後に再び入院したという点です。
同じ病気で再度入院した場合、最初の入院から180日以内であれば、1回の入院とみなされます。よって18日+6日=24日入院したと考え、
疾病入院特約5000円×(24日ー4日→5日目からの支払いのため)=10万円となります。
(イ)
・三大疾病保障定期保険特約 500万
・疾病入院特約
日額5000円×(38日−4日→5日目からの支払いのため)
=5000円×34日
=17万
・手術給付金
5000円×40倍
=20万
・がん診断給付金 100万
・がん入院給付金
日額1万×38日
=38万
・がん手術給付金 20万
合計すると、500万+17万+20万+100万+38万+20万=695万円となります。
(ウ)
ここでのポイントは三大疾病保障定期保険特約と災害割増特約です。
三大疾病保障定期保険特約の対象は、がん・脳卒中・急性心筋梗塞の3つです。生前、所定の状態になった時に支払われる保険金ですが、この3つの特定疾病にならずに死亡した場合には、死因に関係なく死亡保険金が支払われるということを覚えておきましょう。
災害割増特約の対象は、不慮の事故により180日以内に亡くなったり、高度障害になった時です。※傷害特約の対象も同じなので、合わせて覚えておきましょう。
以上から、交通事故による死亡であっても三大疾病保障定期保険特約保険金、災害割増特約の保険金も支払われることが分かります。
よって、交通事故死亡による保険金、給付金は、
終身保険金額 200万
定期保険特約保険金額 2800万
三大疾病保障定期保険特約保険金額 500万
災害割増特約保険金額 3500万
死亡給付金 10万
で、合計7010万円となります。
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02
正解は2です。
(ア)
入院日数
・1回目が18日間
・2回目が退院してから24日後に同じ病気で6日間
同じ病気で再入院しても、180日以内なら1回の入院とみなされるので、
入院期間:18日間+6日間=24日間
<資料/保険証券1>より
・疾病入院特約は入院5日目より日額5,000円。
つまり最初の4日間は支払われないので、
・支払対象日数:24日間ー4日間=20日間
5,000円×20日間=10万円
(イ)
三大疾病とは、「がん・心疾患・脳血管疾患」の3つの病気のことを指します。
つまり、がん(悪性新生物)は、三大疾病保障定期保険特約保険の対象です。
<資料/保険証券1>より
・三大疾病保障定期保険特約保険:500万円
・疾病入院給付金:日額5,000円×(38日ー4日)=17万円
・手術給付金:5,000円×40倍=20万円
500万円+17万円+20万円=537万円
<資料/保険証券2>より
・がん診断給付金:100万円
・がん入院給付金:1万円×38日=38万円
・がん手術給付金:20万円
100万円+38万円+20万円=158万円
保険証券1と2の合計
537万円+158万円=695万円
(ウ)
<資料/保険証券1>
・終身保険:200万円
・定期保険特約保険:2,800万円
・三大疾病保障定期保険特約保険:500万円
・災害割増特約保険:3,500万円
※三大疾病保障定期保険特約保険は、三大疾病が原因でなくても死亡した場合に保険金が支払われます。
※災害割増特約保険は、不慮の事故や災害で180日以内に死亡した場合、災害割増特約が上乗せされて保険金が支払われます。
200万円+2,800万円+500万円+3,500万円=7,000万円
<資料/保険証券2>
死亡給付金(がん以外による死亡)が支払われます。
・死亡給付金:10万円
保険証券1と2の合計
7,000万円+10万円=7,010万円
よって正解は「 2 .ア:10(万円) イ:695(万円) ウ:7,010(万円)」です。
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03
【リスク管理:生命保険】
についての問題です。
(ア)問題文の保険金・給付金の合計は10万円です。
<資料/保険証券1>参照
▶疾病入院特約 10万円
5,000円×(18日+6日-4日)
最初の入院日から180日以内の入院は1入院とみなします。
(イ)問題文の保険金・給付金の合計は695万円です。
<資料/保険証券1>参照
▶三大疾病保障定期保険特約 500万円
▶疾病入院特約 17万円
▶手術給付金 20万円
三大疾病とはがん・脳卒中・急性心筋梗塞を指します。
<資料/保険証券2>参照
▶がん診断給付金 100万円
▶がん入院給付金 38万円
▶がん手術給付金 20万円
(ウ)問題文の保険金・給付金の合計は7,010万円です。
<資料/保険証券1>参照
▶終身保険 200万円
▶定期保険特約 2,800万円
▶三大疾病保障定期保険特約 500万円
▶災害割増特約 3,500万円
三大疾病保障定期保険特約・災害割増特約・傷害特約は事故が原因でその日から180日以内に死亡した場合、死亡保険金が支払われます。
<資料/保険証券2>参照
▶死亡給付金 10万円
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