FP2級 過去問
2022年5月
学科 問25
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問題
FP技能検定2級 2022年5月 学科 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
株式指標の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 同規模・同一業種の銘柄間においては、PERの高い銘柄が割安と考えられる。
- 同規模・同一業種の銘柄間においては、PBRの高い銘柄が割安と考えられる。
- 配当性向は、企業の当期純利益に対する年間配当金の割合を示す指標である。
- ROAは、企業の売上高に対する当期純利益の割合を示す指標である。
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この過去問の解説 (3件)
01
「金融資産運用」の問題です。
PERやPBRなどの代表的な株価指標については、頭に入れておきましょう。
不適切。
PERとは、株価収益率(Price Earnings Ratio)の頭文字をとったものです。
利益水準から株価が割安か割高かを判断する指標で、株価が一株当たり利益の何倍になっているかを示しています。
・PERが低い…株価は割安
・PERが高い…株価は割高
不適切。
PBRとは、株価純資産倍率(Price Book-value Ratio)の頭文字をとったものです。
資産価値から株価が割安か割高かを判断する指標で、株価が一株当たり純資産の何倍になっているかを示しています。
・PBRが低い…株価は割安
・PBRが高い…株価は割高
適切。
配当性向=年間配当金総額÷当期純利益×100
で求めることができます。
不適切。
ROAとは、総資産利益率(Return On Asset)の頭文字をとったものです。
企業の総合的な収益性を知るための指標で、総資産がどれだけ利益を上げているかを示しています。
ROA=当期純資産÷総資産×100
で求めることができます。
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02
1.不適切
PERとは株価収益率のことで、
株価が割安か割高かを判断する指標になります。
一般的にPERが低ければ利益に比べて株価が割安と判断されます。
<PERの求め方>
PER=株価÷1株当たり当期純利益
2.不適切
PBRとは、1株当たり純資産の何倍の値段がつけられているかを示す指標です。
一般的にPBRが低ければ株価が割安と判断されます。
<PBRの求め方>
PBR=株価÷1株当たり純資産
3.適当
配当性向とは、当期純利益のうちどれだけ配当金を支払ったかを示す指標です。
<配当性向の求め方>
配当性向=1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100
4.不適切
ROAとは、会社が持っている総資産を利用してどの程度利益を上げているかを示す指標です。
資産を効率的に使えて利益につながると、ROAが高くなります。
<ROAの求め方>
ROA=当期純利益÷純資産×100
よって正解は【3】です。
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03
株式の指標については、ほぼ頻出です。
学科ではどの指標が、どんなことを示すのかを、しっかり把握しておく必要があります。
さらに実技では実際にPERやPBRなどを計算させる問題も多いため、しっかり覚えておきましょう。
不適切
PERは株価収益率といい、株価が一株当たりの純利益の何倍なのかをはかる指標です。
PERは低い銘柄の方が割安です。
計算式は以下の通りです。
PER(倍)=
株価
一株当たりの純利益
不適切
PBRは株価純資産倍率といい、株価が一株あたりの純資産の何倍なのかをはかる指標です。
PBRは低い銘柄の方が割安です。
ちなみにPBRは1倍が基本となり、1倍よりも上回ると割高、1倍よりも下回ると割安となります。
計算式は以下の通りです。
PBR(倍)=
株価
一株当たりの純資産
適切
配当性向とは、当期の純利益に対する年間配当金の割合を示す指標です。
計算式は以下の通りです。
配当性向(%)=
年間配当金総額
当期純利益
不適切
ROAは総資本利益率といい、株式の指標というよりは、企業の業績をはかる指標です。
企業の総資産(株主からのお金や借入金)で、どれだけの利益をあげているかを表しています。
計算式は以下の通りです。
ROA(%)=
当期純利益 ✕100
総資本
またROAに名称が似たものに、ROEというものがあります。
これは自己資本比率といい、自己資本(主に株主からのお金)で、どれだけの利益をあげているかを表します。
これは自己資本のみを使っている点がROAとは違うので、混同しないようにしましょう。
計算式は以下の通りです。
ROE(%)=
当期純利益
自己資本
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