FP2級 過去問
2022年5月
学科 問31

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

FP技能検定2級 2022年5月 学科 問31 (訂正依頼・報告はこちら)

所得税の原則的な仕組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  • 所得税では、課税対象となる所得を10種類に区分し、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。
  • 合計所得金額は、損益通算後の各種所得の金額の合計額に、純損失や雑損失の繰越控除を適用した後の金額である。
  • 課税総所得金額に対する所得税額は、課税総所得金額に応じて7段階に区分された税率を用いて計算される。
  • 所得税では、納税者本人が所得の金額とこれに対応する税額を計算し、申告・納付する申告納税方式を採用している。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1.適切

所得税は、利子所得・配当所得・不動産所得・事業所得・給与所得・退職所得・山林所得・譲渡所得・一時所得・雑所得の10種類に分類され、

所得の種類ごとに決められた方法で計算します。

2.不適切

合計所得金額は、給与所得・公的年金等に係る雑所得・事業所得などの

所得金額を合計した金額のことをいいます。

繰越控除を適用した後の金額は、総所得金額です。

3.適切

所得税は、所得に応じて税率が変動する超過累進課税で算出されます。

算出方法は以下の通りです。

▼▼▼

(課税される所得金額が)195万円以下の場合税率5%/控除額0円

195万円超330万円以下の場合税率10%/控除額97,500円

330万円超695万円以下の場合税率20%/控除額427,500円

695万円超900万円以下の場合税率23%/控除額636,000円

900万円超1,800万円以下の場合税率33%/控除額1,536,000円

1,800万円超4,000万円以下の場合税率40%/控除額2,796,000円

4,000万円超の場合税率45%/控除額4,796,000円

4.適切

所得税は、納税者本人が税額を計算し、申告納付する申告納税方式です。

会社員の給与からの天引きや年末調整は、会社がまとめて申告しています。

よって正解は【2】です。

参考になった数5

02

タックスプランニング」の問題です。

所得税の種類や課税方式などについて、覚えておく必要があります。

選択肢1. 所得税では、課税対象となる所得を10種類に区分し、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。

適切。

所得税は「利子所得」「配当所得」「不動産所得」「事業所得」「給与所得」「退職所得」「山林所得」「譲渡所得」「一時所得」「雑所得」の10種類に区分されます。

各所得ごとに所得の金額の計算方法が決められています。

選択肢2. 合計所得金額は、損益通算後の各種所得の金額の合計額に、純損失や雑損失の繰越控除を適用した後の金額である。

不適切。

合計所得金額は、純損失、雑損失等の繰り越し控除を適用するの所得金額を合計したもののことです。

選択肢3. 課税総所得金額に対する所得税額は、課税総所得金額に応じて7段階に区分された税率を用いて計算される。

適切。

所得税額の計算には、超過累進課税が用いられます。

税率は7段階(5%~45%)に区分されていて、課税所得金額が増えれば高い税率が適用されます。

選択肢4. 所得税では、納税者本人が所得の金額とこれに対応する税額を計算し、申告・納付する申告納税方式を採用している。

適切。

所得税は、サラリーマンの場合は給与から天引きされますが、本来は納税者本人が計算し、申告・納付する申告納税方式です。

参考になった数3

03

難しく感じる内容ですが、3級までの必須知識で絞り込むことが可能です。

選択肢を減らすことで正解率が上がる問題なので、焦らずにしっかり選択肢を読むことも大切です。

タックスプランニングは全ての範囲に繋がる重要分野なので、特に整理をしながら確実に得点出来るようにしましょう。

選択肢1. 所得税では、課税対象となる所得を10種類に区分し、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。

適切

所得税では、課税対象となる所得を10種類に区分しています。

利子所得・配当所得・不動産所得・事業所得・給与所得・譲渡所得・一時所得・雑所得・山林所得・退職所得です。

そして、この所得の種類ごとに、定められた計算方方法で所得の金額を計算します。

選択肢2. 合計所得金額は、損益通算後の各種所得の金額の合計額に、純損失や雑損失の繰越控除を適用した後の金額である。

不適切

合計所得金額とは、総合課税で必要な損益通算したあと、全ての所得を足した金額のことです。

純損失や雑損失の繰越控除を適用した後の金額とは、総所得金額と言います。

テキスト等に所得税の計算の手順が必ず掲載されているので、全部を覚える必要はありませんが、重要箇所だけは必ず目を通すようにしましょう。

それだけで、とても重要な所得控除や税額控除の順番も間違えることは少なくなります。

選択肢3. 課税総所得金額に対する所得税額は、課税総所得金額に応じて7段階に区分された税率を用いて計算される。

適切

所得税額は、課税総所得金額に対して7段階に区分された税率を用いて計算します。

税率は5%~45%超過累進税率です。

選択肢4. 所得税では、納税者本人が所得の金額とこれに対応する税額を計算し、申告・納付する申告納税方式を採用している。

適切

所得税は、申告納税方式を採用しています。

申告納税方式とは、納税者本人が所得の金額と、これに対応する税額を計算して、申告・納税する方式です。

計算も申告も納税も、全部自分ですると覚えておきましょう。

参考になった数0