FP2級 過去問
2022年5月
学科 問40
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問題
FP技能検定2級 2022年5月 学科 問40 （訂正依頼・報告はこちら）
企業の決算書および法人税の申告書に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 貸借対照表は、決算期末時点等、一時点における企業の財政状態を示したものである。
- 損益計算書は、企業の資金の調達源泉とその用途を示したものである。
- キャッシュフロー計算書は、一会計期間における企業の資金の増減を示したものである。
- 法人税法上の所得金額は、確定した決算に基づく企業会計上の当期純利益または当期純損失を基に申告調整を行い、計算される。
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この過去問の解説 （3件）
01
「タックスプランニング」の問題です。
企業が作る財務諸表のうち、「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」を財務三表といい、重要度の高いものとされています。
適切。
貸借対照表は企業の財政状態を示したものです。
企業のある一時点（決算日）における「資産」「負債」「純資産」を表しています。
不適切。
損益計算書は一会計期間の収益と費用を示す決算書のことです。
適切。
キャッシュフロー計算書は、一会計期間の企業の収入と支出を示したものです。
適切。
法人税法上の所得金額は、当期純利益または当期純損失をもとに、申告調整を行って計算します。
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02
正解は【損益計算書は、企業の資金の調達源泉とその用途を示したものである。】です。
適切
貸借対照表は、ある時点における企業の資産・負債・純資産の金額と内訳を示す表のことで、
企業の資産状況が明らかになる書類です。
不適切
損益計算書は、ある一定期間の企業の利益と支出を示す表のことで、
企業の経営成績が明らかになる書類です。
適切
キャッシュフロー計算書は、一会計期間における企業の資金の増減を示したもので、
営業活動、投資活動、財務活動という企業の活動別に区分して表示します。
適切
法人税法上の所得金額は、企業会計上の当期純利益または当期純損失の額に、
法人税法上の加算・減算による申告調整を行って計算されます。
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03
簿記の資格を保持している方は落とさないようにしましょう。
詳細を知りたい方は簿記を勉強しなくてはいけない範囲ですが、選択肢の決算書には何が記載されているかは、FPでも覚えておくべき範囲です。
企業の税務や決算書に関する問題はFP２級試験からの出題になるので、比較的狙われやすい範囲のため、テキストの図などを見てイメージで覚えましょう。
適切
貸借対照表はB／S（バランスシート）とも呼ばれています。
期末時点等の一時点における財務状態を示した物です。
資産・負債・純資産はいくらあるのかを表示しています。
不適切
損益計算書はP／Lとも呼ばれています。
企業の費用と収益を計算することで、一定期間における経営成績を示した物です。
いくら収益があって、いくら費用がかかったのか等を表示しています。
適切
キャッシュフロー計画書は、一会計期間における企業の資金の増減を示した物です。
キャッシュフロー計画書には、営業キャッシュフローや投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローがあります。
適切
法人税法上の所得金額は以下の順に計算されます。
売上高
ー売上原価
売上総利益
ー販売費および一般管理費
営業利益
＋営業外収益
ー営業外費用
経常利益
＋特別利益
ー特別損失
税引前当期利益
ー法人税および住民税
当期純利益
この当期純利益に申告調整を行って、課税所得を計算します。
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