FP2級の過去問
2022年5月
実技 問63
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問題
FP技能検定2級 2022年5月 実技 問63 (訂正依頼・報告はこちら)
下記<資料>は、2022年4月28日時点の室井さん夫婦(隆雄さんと美也子さん)のMV銀行(日本国内に本店のある普通銀行)における金融資産(時価)の一覧表である。この時点においてMV銀行が破綻した場合に、預金保険制度によって保護される金融資産の金額に関する次の記述の空欄( ア )、( イ )にあてはまる数値の組み合わせとして、正しいものはどれか。
・隆雄さんの金融資産のうち、預金保険制度によって保護される金額は( ア )万円である。
・美也子さんの金融資産のうち、預金保険制度によって保護される金額は( イ )万円である。
・隆雄さんの金融資産のうち、預金保険制度によって保護される金額は( ア )万円である。
・美也子さんの金融資産のうち、預金保険制度によって保護される金額は( イ )万円である。
- ア:990(万円) イ:590(万円)
- ア:990(万円) イ:440(万円)
- ア:940(万円) イ:390(万円)
- ア:920(万円) イ:470(万円)
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は3です。
預金保険制度は、金融機関が破綻したときに、預金等を保護するための制度です。
・当座預金、利息の付かない普通預金(決済用預金)…全額保護
・定期預金、利息の付く普通預金…預金者1人当たり1金融機関ごとに合算され、元本1,000万円と破綻日までの利息が保護
・外貨預金、投資信託等…保護の対象外
(ア)
・普通預金…140万円(120万円+20万円)
・定期預金…420万円
・財形貯蓄(定期預金)…380万円
140万円+420万円+380万円=940万円
(イ)
・普通預金…50万円(40万円+10万円)
・定期預金…340万円(280万円+60万円)
50万円+340万円=390万円
元本1,000万円までが保護されるので、隆雄さんの940万円、美也子さんの390万円は全額保護の対象となります。
したがって「3.ア:940(万円) イ:390(万円)」となります。
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02
3が正です。
1つの銀行で同一名義の複数口座は名寄せされ、合算して保護金額を算定します。
普通預金・定期預金・財形貯蓄については、一人当たり元本1,000万円とその利息は保護されます。
投資信託、外貨預金については、保護対象外です。
ア.920万円
孝雄さんの金融資産について
普通預金 120万円
定期預金 420万円
財形貯蓄 380万円
が保護対象となり、合計額は920万円です。
イ.390万円
美也子さんの金融資産について
普通預金 40万円+10万円=50万円
定期預金 280万円+60万円=340万円
が保護対象となり、合計額は390万円です。
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03
預金保険制度とは、万が一金融機関が破綻した場合、預金者の預金などを保護するための保険制度で、預金者1人当たり元本1,000万円までとその利息等が保護されます(利息のつかない決済用預金は全額保護)。
補償の対象は以下です。
当座預金、普通預金、別段預金、定期預金、通知預金、納税準備預金、貯蓄預金、定期積金、掛金、元本補てん契約のある金銭信託、金融債
補償の対象外は以下です。
外貨預金、譲渡性預金、金融債(募集債及び保護預り契約が終了したもの)、特別国際金融取引勘定において経理された預金(オフショア預金)
ア. 隆雄さんの金融資産のうち、預金保険制度による保護の対象となるのは、普通預金・定期預金・財形貯蓄で、対象外となるのは外貨預金です。
・普通預金:120万+20万=140万…A
・定期預金:420万…B
・財形貯蓄:380万…C
A+B+C=940万で、元本1,000万円までが保護の対象となるため、隆雄さんの金融資産のうち保護される金額は940万円となります。
イ. 隆雄さんの金融資産のうち、預金保険制度による保護の対象となるのは、普通預金・定期預金で、対象外となるのは投資信託です。
・普通預金:40万+10万=50万…A
・定期預金:280万+60万=340万…B
A+B=390万で、元本1,000万円までが保護の対象となるため、美也子さんの金融資産のうち保護される金額は390万円となります。
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