問題
<A社のデータ>
株価:2,500円
発行済株式数:600万株
配当金総額(年):4億5,000万円
当期純利益(年):12億円
自己資本(=純資産):300億円
※上記以外の数値は考慮しないものとする。
株式の指標を計算する問題は頻出です。
実技で出題される場合もあるので、しっかりと計算式を覚えておきましょう。
さらにこの問題は“一株当たり”の数値を計算することもポイントです。
一株当たりの配当金=4億5千万円÷600万株=75円
一株当たりの純利益=12億円÷600万株=200円
一株当たりの純資産=300億円÷600万株=5000円
以上に計算してから使用します。
適切
PERの計算式 単位(倍)
= 株価
一株当たりの純利益
したがって今回は
=2500円
200円
=12.5倍
不適切
PBRの計算式 単位(倍)
= 株価
一株当たりの純資産
したがって今回は
=2500円
5000円
=0.5倍
適切
配当利回りの計算式 単位(%)
=一株当たりのその年の配当金×100
株価
したがって今回は
= 75円 ×100
2500円
=3%
適切
ROEの計算式 単位(%)
=税引き後当期純利益×100
自己資本
したがって今回は
= 12億円×100
300億円
=4%
※ROEは以下の式でも求めることが可能です。
=PBR×100
PER
それぞれの指標と、それが何を表しているかをしっかりと覚えておきましょう。
(適切)
PER(株価収益率)は、株価を1株あたり純利益で割って求めます。
計算式は、以下のようになります。
PER=株価÷(当期純利益÷発行済株式数)
これを問題文のデータに当てはめると、
PER=2,500円÷(12億円÷6百万株)=12.5倍
(不適切)
PBR(株価純資産倍率)は、株価を1株あたりの純資産額で割って求めます。
計算式は、以下のようになります。
PBR=株価÷(純資産÷株式数)
これを問題文のデータに当てはめると、
PBR=2,500円÷(300億円÷6百万株)=0.5倍
(適切)
配当利回りとは、購入した株価に対し、1年間でどれだけの配当を受けることができるかを示す数値です。
計算式は、以下のようになります。
配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金額÷株価×100
これを問題文のデータに当てはめると、
配当利回り(%)=(4億5,000万円÷6百万株)÷2,500円×100=3.0%
(適切)
ROEは、会社が資本を効率よく活かし、利益をあげているかを測る数値です。
計算式は、以下のようになります。
ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100
これを問題文のデータに当てはめると、
ROE(%)=12億円÷300億円×100=4.0%