FP2級の過去問 2022年9月 実技 問6

株式の計算問題は頻出です。

さまざまなパターンがありますが、基本的に一株当たりいくらになるのか、という計算は必須になります。

しっかりと計算できるようにしましょう。

まずは買付を行った株の合計を出します。

約定単位とは、一株当たりの金額のことなので、購入株数を掛けることで合計が算出できます。

①２０２０年９月１７日

３０００株✕２５２０円

＝７５６００００円

②２０２１年１１月５日

２０００株✕３０６０円

＝６１２００００円

③合計

①＋②＝１３６８００００円

購入当時の買付株式数は５，０００株ですが、この後吸収合併により比率が変わりました。

この場合、QA社の株式は無くなり、QZ社の株式に転換することが必要です。

そのため５，０００株から以下の比率で株式数が変わります。

１：１．２＝５０００：？

？＝６０００株

これで買付合計額とQZ社の株式数が算出されました。

よって以下の計算式でQZ社の１株当たりの取得額が分かります。

１３６８００００円÷６０００株

＝２２８０円

２０２０年９月１７日　３０００株×２５２０円＝７５６００００円

２０２１年１１月５日　２０００株×３０６０円＝６１２００００円

（７５６００００円＋６１２００００円）÷(５０００株×1.2)＝２２８０円

計算式

「取得総額」

２０２０年９月１７日　→　３，０００株　×　２，５２０円　＝　７，５６０，０００円

２０２１年１１月５日　→　２，０００株　×　３，０６０円　＝　６，１２０，０００円

合計　→　７，５６０，０００円　+　６，１２０，０００円　＝　１３，６８０，０００円

「取得株数」

２０２２年５月１８日に吸収合併により、持ち株数が１．２倍になります。

３，０００株　+　２，０００株　＝　５，０００株　×　１．２　＝　６，０００株

となります。

「QZ株の１株当たりの取得価額」

よって、９月９日の売却時では

１３，６８０，０００円　÷　６，０００株　＝　２，２８０円

となります。