FP2級の過去問 2022年9月 実技 問15

退職所得の計算は頻出です。

退職所得を問われているのか、退職所得控除額を問われているのかに注意して解く必要があります。

さらに、退職所得控除額の計算式は必ず暗記しなければなりません。

退職所得の計算式は以下の通りです。

（退職金ー退職所得控除額）×１／２

そして退職所得控除額の計算式は以下の通りです。

＜勤続２０年超の場合＞

８００万＋７０万×（勤続年数ー２０）

＜勤続２０年以下の場合＞

４０万×勤続年数

（最低控除額８０万円）

資料の金額を当てはめます。

まずは退職所得控除額を求めます。

勤続年数は１年未満は切り上げとなるため、今回は２４年の勤続年数として計算することになります。

８００万＋７０万×（２４年ー２０）

＝８００万＋２８０万

＝１０８０万

そして退職所得を計算します。

（１３００万ー１０８０万）×１／２

＝２２０万×１／２

＝１１０万

よって１１０万円です。

退職所得控除額；８００万円　+　｛７０万円　×（２４年　-　２０年）｝＝　１，０８０万円

退職所得の金額；（１，３００万円　-　１，０８０万円）　×　２分の１　＝　１１０万円

退職所得の金額は、（退職に係わる収入金額　-　退職所得控除額）×　２分の１

退職所得控除額は勤続年数によって変わります。

２０年以下　→　４０万円　×　勤続年数（８０万円未満は８０万円）

２０年超　→　８００万円　+　７０万円　×　（勤続年数　-　２０年）

上記から

８００万円　+　｛７０万円　×（２４年　-　２０年）｝＝　１，０８０万円

退職一時金の額は　１，３００万円　ですので、

（１，３００万円　-　１，０８０万円）　×　２分の１　＝　１１０万円