FP2級の過去問
2022年9月
実技 問29
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問題
FP技能検定2級 2022年9月 実技 問29 (訂正依頼・報告はこちら)
<設例>
米田さん夫妻はマンション購入に当たり、夫婦での借入れを検討している。夫婦が住宅ローンを借りる場合の主な組み方について、FPの浜松さんがまとめた下表における幸子さんの住宅借入金等特別控除(以下「住宅ローン控除」という)の適用について、空欄( ア )〜( ウ )にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
なお、借入方法以外の住宅ローン控除の適用要件はすべて満たしていることとする。
米田さん夫妻はマンション購入に当たり、夫婦での借入れを検討している。夫婦が住宅ローンを借りる場合の主な組み方について、FPの浜松さんがまとめた下表における幸子さんの住宅借入金等特別控除(以下「住宅ローン控除」という)の適用について、空欄( ア )〜( ウ )にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
なお、借入方法以外の住宅ローン控除の適用要件はすべて満たしていることとする。
- ア:受けられない イ:受けられない ウ:受けられる
- ア:受けられない イ:受けられる ウ:受けられない
- ア:受けられる イ:受けられない ウ:受けられる
- ア:受けられる イ:受けられる ウ:受けられない
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この過去問の解説 (3件)
01
夫婦での住宅ローンの借入に関する問題は頻出ではありませんが、比較的出題されやすいです。
今回は表での出題ですが、文章問題で出題されても解答できるように、しっかり整理して覚えるようにしておきましょう。
まずはペアローンと収入合算の違いについて理解しておく必要があります。
これを覚えていると、答えがすぐ分からなくても、導き出せるようになります。
前提として1つの住宅を購入することとします。
<ペアローン>
夫婦などでそれぞれがローンを組み、2箇所からお金を借りる方法。
3000万円の住宅であれば、1500万円ずつ2人で別々に借りることで、借入額を増やすことが可能です。
万が一、夫婦のどちらかが死亡した際も、存命している方のローンは消滅することなく、支払う義務があります。
ペアローンでは、2人で別々のローンを組んでいるので、両者とも団体信用生命保険に加入することになります。
<収入合算>
夫婦の収入を合算した金額でローンを組み、お金を借りることができる方法。
ペアローンと違い、1つのローンを2人で組むことになるので、諸費用が抑えられます。
主たる債務者はもちろん必要となり、他に連帯債務と連帯保証のどちらかが必要になります。
・連帯債務
主たる債務者と同じく、ローンの返済義務があります。
夫婦どちらかに万が一があった場合も、どちらも返済義務が生じます。
そのため金融機関によっては、団体信用生命保険も両者とも加入することがあります。
・連帯保証
主たる債務者の保証人になるため、主たる債務者に万が一があった場合は、返済義務が生じます。
しかし連帯保証の場合は、主たる債務者以外は団体信用生命保険に加入することはできません。
(ア)
ペアローンは2人で別々のローンを組むことです。
そのため、2人とも住宅ローン控除を受けることができます。
(イ)
収入合算の連帯債務は2人で1つのローンを組むことです。
しかし主たる債務者と同じく債務者となるため、住宅ローン控除を受けることができます。
(ウ)
収入合算の連帯保証は2人で1つのローンを組むことです。
この場合は連帯保証のため債務者が万が一の場合以外は、返済義務が生じません。
そのため住宅ローン控除を受けることができません。
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02
住宅ローン控除を受ける条件として、本人が債務者であることが必要です。
「ア」ペアローンは債務者ですので、受けられる となります。
「イ」連帯債務は債務者となりますので、受けられる となります。
「ウ」連帯保証人は債務者ではありませんので、受けられない となります。
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03
正解 ア:受けられる イ:受けられる ウ:受けられない
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