FP2級の過去問
2024年1月
学科 問17

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問題

FP技能検定2級 2024年1月 学科 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

傷害保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、特約については考慮しないものとする。
  • 普通傷害保険では、海外旅行中に転倒したことによるケガは補償の対象とならない。
  • 家族傷害保険では、保険期間中に誕生した契約者(= 被保険者本人)の子は被保険者となる。
  • 海外旅行傷害保険では、海外旅行中に罹患したウイルス性食中毒は補償の対象となる。
  • 国内旅行傷害保険では、国内旅行中に発生した地震および地震を原因とする津波によるケガは補償の対象とならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

傷害保険に関する問題です。

選択肢1. 普通傷害保険では、海外旅行中に転倒したことによるケガは補償の対象とならない。

不適切な選択肢

 

普通傷害保険は国内外業務内業務外を問わず、日常生活で起こる傷害を補償してくれるものです。

選択肢2. 家族傷害保険では、保険期間中に誕生した契約者(= 被保険者本人)の子は被保険者となる。

適切な選択肢

 

家族傷害保険の被保険者範囲は、事故発生時においての関係で判断されます。そのため契約後に生まれた子に関して追加保険料は必要ありません。

選択肢3. 海外旅行傷害保険では、海外旅行中に罹患したウイルス性食中毒は補償の対象となる。

適切な選択肢

 

海外旅行傷害保険では、細菌性食中毒地震噴火津波による傷害も補償の対象となります。

選択肢4. 国内旅行傷害保険では、国内旅行中に発生した地震および地震を原因とする津波によるケガは補償の対象とならない。

適切な選択肢

 

国内旅行傷害保険では地震津波などによる傷害は対象外となります。

参考になった数2

02

傷害保険に関する問題です。

生活や実務においては馴染みがない部分も多いですが、試験では頻出です。選択肢にあるような状況において、保険が有効となるかについて暗記しておきましょう。

選択肢1. 普通傷害保険では、海外旅行中に転倒したことによるケガは補償の対象とならない。

不適切

普通傷害保険については、日常的に起きる事故で負った怪我などについて補償されますが、怪我をした場所について縛りはありません。ただし、地震・噴火・津波による怪我や細菌性食中毒については原則的に対象外となることに注意しましょう。

選択肢2. 家族傷害保険では、保険期間中に誕生した契約者(= 被保険者本人)の子は被保険者となる。

適切

家族傷害保険において、被保険者範囲は契約時点で決まるわけではありません。事故発生時点の家族であれば、被保険者扱いとなります。また、子どもの誕生時に、特に保険会社に対して通知する必要もありません。

選択肢3. 海外旅行傷害保険では、海外旅行中に罹患したウイルス性食中毒は補償の対象となる。

適切

海外旅行傷害保険は、地震による怪我や細菌性食中毒についても補償の対象となります。

普通傷害保険と対称的になることをおさえましょう。

選択肢4. 国内旅行傷害保険では、国内旅行中に発生した地震および地震を原因とする津波によるケガは補償の対象とならない。

適切

国内旅行傷害保険は、細菌性食中毒については補償対象ですが地震・津波による怪我については保証対象外となります。

参考になった数1

03

傷害保険に関する基本的な商品性についての理解を深めることは、事故やけがの際の保険適用範囲を正確に把握するために重要です。

以下の解説では、傷害保険の一般的な商品性に関する選択肢について、適切か不適切かを判断し、その理由を詳しく説明します。

選択肢1. 普通傷害保険では、海外旅行中に転倒したことによるケガは補償の対象とならない。

不適切

傷害保険は、事故によって負った「ケガ」を対象としていますが、すべてのケガが補償されるわけではありません。

傷害保険の保険金が支払われるケガは、「急激かつ偶然な外来の事故」によるものに限られます。

この「急激」、「偶然」、「外来」という3つの要件を満たしているかどうかが、保険金が支払われるかどうかの判断基準となります。以下にこれらの要件を詳しく説明します。

 

急激: 突発的に発生すること。

事故の原因から結果としてのケガまでの過程が直接的で、時間的な間隔がないことを意味します。

偶然: 原因や結果の発生が予測できない出来事を指します。

つまり、「原因の発生が偶然である」「結果の発生が偶然である」「原因・結果ともに偶然である」のいずれかに該当するものです。

外来: ケガの原因が身体の外からの作用によるものであることを指します。

 

例えば、以下のようなケガは補償の対象となります。

・仕事中のケガ

・海外旅行中のケガ

・国内旅行中のケガ

・交通事故によるケガ

・自宅内でのケガ

・スポーツ中のケガ(野球・サッカーなど)

 

一方、以下のような場合のケガは補償の対象外です。

・故意にケガをした場合(自殺行為など)

・ケンカによるケガ(犯罪行為・闘争行為)

・酒気帯び運転や無資格運転によるケガ

・自動車競技中のケガ

・脳卒中や疾病に起因するケガ

・地震や津波によるケガ

・戦争や暴動によるケガ

・ハンググライダーなど危険なスポーツ中のケガ

 

海外旅行中の転倒によるケガは「急激かつ偶然な外来の事故」に該当するため、普通傷害保険の補償対象となります。

したがって、この選択肢は不適切です。

選択肢2. 家族傷害保険では、保険期間中に誕生した契約者(= 被保険者本人)の子は被保険者となる。

適切

家族傷害保険において、補償の対象となる人は、傷害の原因となった事故が発生した時点の家族関係によって決まります。

これは、契約時点の関係ではなく、事故が発生した時点での関係に基づいて判断されます。

そのため、保険期間中に生まれた子供も、保険会社に通知したり追加保険料を支払ったりすることなく、自動的に被保険者として補償の対象となります。

この仕組みによって、契約者は安心して家族全員を保護することができます。

つまり、家族傷害保険では、新たに生まれた子供も自動的に補償対象となるため、この選択肢は適切です。

選択肢3. 海外旅行傷害保険では、海外旅行中に罹患したウイルス性食中毒は補償の対象となる。

適切

海外旅行保険は、海外旅行中に発生したさまざまなリスクを補償します。

この保険は、旅行中に負ったケガや病気による死亡や後遺障害、治療費用をはじめ、賠償責任、携行品の損害、救援者の費用なども含まれます。

海外旅行中に発生したウイルス性食中毒は補償の対象となるため、この選択肢は適切です。

選択肢4. 国内旅行傷害保険では、国内旅行中に発生した地震および地震を原因とする津波によるケガは補償の対象とならない。

適切

国内旅行傷害保険は地震、噴火、またはこれらによる津波を原因とする被害については保険金の支払い対象外とされています。

これは、地震や津波のような自然災害によるリスクが非常に高いため、これらのリスクをカバーするためには別途の保険が必要となることが一般的です。

まとめ

傷害保険の基本的な商品性を理解することで、補償範囲を正確に把握し、適切な保険選択が可能となります。

正しい知識を持つことで、安心して保険を利用することができます。

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