2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級) 過去問
2024年1月
問67 (実技 問7)

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問題

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)試験 2024年1月 問67(実技 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

建築基準法に従い、下記<資料>の甲土地に建物を建築する場合の建築面積の最高限度を計算した結果として正しいものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮しないものとする。
問題文の画像
  • 190(m2
  • 200(m2
  • 210(m2
  • 220(m2

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この過去問の解説 (3件)

01

建蔽率・容積率の計算問題は、学科・実技ともに頻出です。

FP3級では単純に計算だけですが、FP2級試験では、様々な条件が追加されます。

今回はセットバックという条件がありますので、しっかり押さえておきましょう。

 

セットバックとは

道路の中心線から、水平距離で2mずつ敷地側に下がった線が道路と敷地の境界線とみなされ、この後退した部分のこと。

 

 

 

 

 

まず今回は設問中に「建築面積」とあるので、建蔽率を使う問題だということが分かります。

建築面積では建蔽率、延べ床面積では容積率を使うということは基本なので、しっかり押さえておきましょう。

 

そして次に、建蔽率を使う際の条件があります。

資料の図を見ると、家と家の間の幅員が3mしかないことが分かります。

これは2項道路といって、建築基準法が適用される前からある道路です。

建築基準法では幅員は2m必要ですが、このように建築基準法の適用以前では、それよりも狭い幅の道路が存在します。

この狭い幅員の道路も特定行政庁がすれば、道路として建築基準法上の道路に含まれます。

 

しかしこの場合は上記の図のように、道路の中心線から2mずつ下がった線を道路と敷地の境界線としてみなさなければなりません。

今回だと0.5mずつ下がります。

そしてこの0.5mずつ下がった部分のことはセットバックとして、道路としてみなされます。

 

そのため、資料の図の甲面積が変わることになります。

 

17.5m✕20m

 

=350㎡

 

敷地面積は350㎡となります。

これに建蔽率を掛けると建築面積の最高限度額が計算できます。

 

350㎡✕60%

 

210㎡

 

 

 

この他にも、建蔽率の緩和もあるので、どんな条件なのかしっかり見極められるようにしておきましょう。

参考になった数3

02

不動産分野より建築基準法に関する問題です。

「建築面積の最高限度を計算」とありますので、建ぺい率を用いて計算していきます。

選択肢3. 210(m2

手順① セットバック部分の確認

セットバックとは、道路の幅員が4m未満の場合、原則として道路の中心から2m下がった部分を道路との境界線とすることをいいます。本問の場合、幅員が3mなので、道路の中心から2m、つまり甲土地と乙土地の各々の土地側に0.5m下がった部分は道路とみなされ、敷地面積になりません

 

手順② 甲土地の敷地面積の確認

明記されている面積から、手順①にて確認したセットバック部分(道路部分)の面積を引きます。

360㎡-(20m×0.5m)=360㎡-10㎡=350㎡

 

手順③ 建築面積の最高限度

建築面積の最高限度を求める計算式は、「敷地面積×建蔽率」となります。

敷地面積×建蔽率=350㎡×60%=210㎡

 

以上から、本選択肢が正解です。

まとめ

問題文に明記されている「指定容積率」「前面道路の幅員に対する法定乗数」は、延べ面積の最高限度を計算する場合に使用する数値になります。惑わされないように注意しましょう。

参考になった数0

03

建築面積の限度は敷地面積×建蔽率で求めることができます。

 

甲土地に接する道路が幅4m以下の道路なため、セットバックが必要になります。

セットバックにより道路の中心から2m後退した線が敷地の境界となるので、

0.5mだけ小さくなります。

 

甲土地の敷地面積は、

20m×17.5m=350m2

となります。

 

建蔽率は60%ですので建築面積の最高限度は、

350m2×60%=210m2

となります。

選択肢1. 190(m2

不適切な選択肢。

選択肢2. 200(m2

不適切な選択肢。

選択肢3. 210(m2

適切な選択肢。

選択肢4. 220(m2

不適切な選択肢。

参考になった数0