FP2級の過去問
2024年1月
実技 問24

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この過去問の解説 (2件)

01

奨学金に関する問題です。

選択肢1. 給付型奨学金の収入基準の判定は、申込人と父母の3人家族の場合、父母のどちらか収入の高い方1名を生計維持者として、判定を行う。

不適切な選択肢。

 

給付型奨学金を受けるためには、申込者と生計維持者両方が収入基準と試算基準を満たす必要があります。生計維持者は原則として父母がそれにあたるため、それぞれの収入・資産を合算する必要があります。

選択肢2. 給付型奨学金の「予約採用」は、学力基準である「高等学校等における全履修科目の評定平均値が一定以上」という要件を満たしていない場合、申し込むことができない。

不適切な選択肢。

 

奨学金の予約採用には、

①高等学校において全履修科目の評定平均値が5段階で3.5以上

②高等学校卒業認定試験合格者

のいずれかに当てはまる必要があります。

 

①の基準を満たさなくても、

⑴生計維持者の貸与額算定基準額が0円

⑵生計維持者が生活保護を受給

⑶社会的用語を必要としている人

のいずれかに該当し、進学先で学習意欲を有するものであれば予約採用を受けることができます。

選択肢3. 貸与型奨学金には、利息が付く「第一種」と利息が付かない「第二種」がある。

不適切な選択肢。

 

第一種奨学金が無利子であり、第二種奨学金は有利子になります。

選択肢4. 貸与型奨学金は、「第一種」と「第二種」を併用することができる。

適切な選択肢。

 

貸与型奨学金の第一種と第二種は併用することができます

また、貸与型第一種奨学金と給付型奨学金は併用することができますが、第一種奨学金の貸与額が制限されます。

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02

奨学金や教育ローンに関する問題は頻出です。

しかし今回は奨学金について、とても深い内容まで問われているため、テキストには掲載されていない可能性の高い選択肢もあります。

必ず覚えなければならない基礎的な内容の部分はしっかり読み、それでも分からない場合は、先に他の問題を解いてしまいましょう。

必須内容ではありますが、ここ数年は出題内容がとてもコアになってきています。

特にFP2級実技は時間配分が勝負となるので、判断する時間をなるべく早くするための戦略を立て、練習しましょう。

選択肢1. 給付型奨学金の収入基準の判定は、申込人と父母の3人家族の場合、父母のどちらか収入の高い方1名を生計維持者として、判定を行う。

不適切

給付型奨学金の収入基準の判定について、選択肢のような内容まで問われることはほぼありません。

テキストにも詳細が書かれていないことの多いため、特に覚えなくても問題ありません。

 

給付型奨学金の収入基準の判定は、学生本人(申込人)と父母3人の場合、父母の収入を合算して判定を行います。

選択肢2. 給付型奨学金の「予約採用」は、学力基準である「高等学校等における全履修科目の評定平均値が一定以上」という要件を満たしていない場合、申し込むことができない。

不適切

予約採用の学力基準について、ここまで問われることはほぼありません。

テキストにも記載されていないことが多いため、特に覚えなくても問題ありません。

 

給付型奨学金の予約採用とは、進学前に奨学金の申し込みをすることです。

この予約採用にはさまざまな条件があり、その1つが学力基準です。

この学力基準は、日本学生支援機構によって、以下のように定められています。

 

①高等学校等における第1学年から申込時までの全履修科目の評定平均値が、5段階評価で3.5以上であること。

②将来、社会で自立し、及び活躍する目標をもって、入学しようとする大学等における学修意欲を有することが、文書、面談等により確認できること。

選択肢3. 貸与型奨学金には、利息が付く「第一種」と利息が付かない「第二種」がある。

不適切

貸与型奨学金の利息については、頻出なので必ず覚えておきましょう。

利息が付かないのが「第一種」利息が付くのが「第二種」です。

選択肢では逆になっているので、不適切となります。

第一種と第二種のよく出題される違いは、利子の有無と断定基準です。

第一種の方が利息が付かないので、より判定は厳しくなります

選択肢4. 貸与型奨学金は、「第一種」と「第二種」を併用することができる。

適切

教育ローンと奨学金の併用に関する問題は頻出です。

全て必ず覚えておきましょう。

貸与型奨学金は「第一種」「第二種」を併用することが可能です。

そして教育ローンと奨学金の併用、給付型奨学金と貸与型奨学金の併用、どれも可能です。

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