2級ﾌｧｲﾅﾝｼｬﾙ・ﾌﾟﾗﾝﾆﾝｸﾞ技能士（FP2級） 過去問
2024年5月
問10 (学科 問10)

適切

任意後見制度とは一人で判断できるうちに将来の認知症や障害に備えて、

あらかじめ本人自らが選んだ人（任意後見人）に

代わりにして欲しいことを契約しておく制度です。

この制度を利用する場合には

公証人による公正証書によって締結しなければなりません。

不適切

リバースモーゲージとは、

自宅（持ち家）を担保にして銀行などの金融機関から融資を受けるローン制度です。

自宅に住み続けながら生活資金を借り入れ、

契約者が死亡したのちに自宅を売却等して元本の一括返済を行います。

契約形態には自宅の売却後に借入金を完済できなかった場合に

相続人が残った債務の返済義務が発生するのが「リコース型」といい、

返済義務が発生しないのを「ノンリコース型」と言います。

リコース型に比べてノンリコース型の方が金利が高くなる傾向にあります。

適切

サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）とは、

介護が比較的必要性の低い高齢者が入居できるバリアフリーの賃貸住まいです。

サ高住の事業者に義務付けられていることは

「安否確認（状況把握サービス）」と「生活相談」です。

また、サ高住では身体介護のサービスが行えませんが、

他事業所の介護サービスを委託することなどが許される場合もあります。

適切

介護老人保健施設（老健）とは、

介護が必要な高齢者を対象とした介護施設です。

老健では医療、看護、介護、リハビリテーション、

栄養管理、食事、入浴などのサービスを受けながら

在宅復帰を目指すことを目的としています。

適切

後見人制度とは、認知症などが原因で判断能力が不足している人を保護し、必要な契約や手続きを支援する制度です。後見人等は、本人のために契約締結や各種手続きなどの支援を行います。この後見人制度には、「法定後見制度」と「任意後見制度」があります。

・法定後見制度→家庭裁判所により選任。すでに判断能力が低下した方が対象となる制度。

・任意後見制度→あらかじめ本人と後見人との間で契約を締結。任意後見契約は公正証書によって締結する必要がある

不適切

リバースモーゲージとは、自宅を担保にして借り入れを行う制度です。借入人は自宅に住み続けることができ、死亡時に担保物件が処分されて借入金が返済されます。

このリバースモーゲージには、「リコース型」と「ノンリコース型」があります。

・リコース型→借入人が死亡した場合、相続人が借入金の残債を返済する義務あり

・ノンリコース型→借入人が死亡した場合、相続人が借入金の残債を返済する義務なし。その分、リコース型より金利が高く設定されている

本選択肢は、リコース型とノンリコース型の説明が逆になっています

適切

サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者向けの賃貸住宅です。基本的には、自立している60歳以上の高齢者が入居対象であり、主なサービスは安否確認と生活相談となります。

適切

介護老人保健施設とは、介護保険施設の一つです。入所者が自宅での生活に戻ることを目指して、リハビリテーションを行う施設になります。

適切

＜任意後見契約は、相続の科目に掲載されている場合があります＞

任意後見契約とは、本人の判断能力が十分なうちに、信頼できる人と財産などの管理について契約を結ぶ制度のことです。

この任意後見契約は、公正証書にて行う必要があります。

任意後見契約で利用者によって選任された、財産管理などを行う人のことを、任意後見人と言います。

この任意後見人は原則、配偶者や親族でなく、弁護士やFPなど誰でもなることができ、資格は不要です。

不適切

＜リバースモーゲージは、相続の科目に掲載されている場合があります＞

リバースモーゲージとは、自宅などの不動産を担保にして、融資を受けることができる仕組みです。

利用者が生きているうちは利息（または少額）を返済し、死亡後に自宅の売却益で借入金を一括返済します。

さらに利用者が死亡後に自宅を売却しても借入金の一部が残った際の返済方法が２パターンあります。

リコース型は、相続人が残りの返済義務を背負います。

ノンリコース型は、相続人に返済義務が残りません。

適切

サービス付き高齢者向け住宅など細かいいわゆる老人ホームに関する内容は、テキスト掲載が多くないため、自分で調べる必要があります。

サービス付き高齢者向け住宅（サ高住）とは、厳密には老人ホームではなく、バリアフリー対応の高齢者向けの賃宅住宅やマンションのことです。

「状況把握サービス」や「生活相談サービス」を受けることができることがポイントです。

適切

老人ホームの種類は細かいため、より深く理解しようとするととても大変で難しいです。

出てきたら覚える、実生活で見聞きしたことを覚えておくなど、工夫が必要な範囲です。

介護老人保健施設とは、入所者が可能な限り自立した生活ができるようにリハビリテーションをメインに行う施設のことです。

看護、医学的な管理の下で、介護や機能訓練、日常生活上の世話を受けながら、在宅復帰を目指します。