2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級) 過去問
2024年5月
問66 (実技 問6)

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問題

FP技能検定2級 2024年5月 問66(実技 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

下記<資料>は、香川さんが購入を検討している個人向け国債の商品概要の一部である。個人向け国債に関する次の( ア )~( エ )の記述について、適切なものには○、不適切なものには×を記した組み合わせとして、正しいものはどれか。なお、問題作成の都合上、一部を「***」にしてある。

(ア) 変動10年国債は、金利がゼロ%となることがある。
(イ) 個人向け国債の購入単価(販売価格)は、最低1万円から1万円単位である。
(ウ) 個人向け国債は、発行後6ヵ月経過すれば、いつでも中途換金することができる。
(エ) 個人が募集時に購入できる日本国債は、個人向け国債のみである。
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  • (ア):×  (イ):×  (ウ):○  (エ):○
  • (ア):○  (イ):×  (ウ):○  (エ):×
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  • (ア):×  (イ):×  (ウ):×  (エ):○

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この過去問の解説 (3件)

01

国や企業などが投資家から資金を借り入れるために発行する証書(有価証券)を「債券」といい、国が発行する債券のうち、個人でも購入できるようにした金融商品のことを個人向け国債」といいます。

 

個人向け国債には、「元本割れがなく年率0.05%の最低保証金利がある」、「最低1万円から1万円単位で購入することができる」、「利子の支払いは6ヵ月ごと」、「発行後1年経過すれば中途換金ができる」などの特徴があり、他の金融商品と比べてリスクが少なく安全性の高い金融商品となっています。

 

また、個人で買うことができる国債には「個人向け国債」の他に「新窓販国債(しんまどはんこくさい)」があります。

新窓販国債とは、「新型窓口販売方式(個人向け国債以外の国債を民間金融機関で販売する手続き)」により販売される国債で、個人でも個人向け以外の国債を多くの金融機関で常時手軽に購入することができます。

選択肢1. (ア):×  (イ):×  (ウ):○  (エ):○

まずは(ア)~(エ)の内容を確認します。

 

(ア):個人向け国債には「変動10年・固定5年・固定3年」の3種類があり、いずれも年率0.05%の最低保証金利があるので、(ア)は「×」となります。

 

(イ):個人向け国債は最低1万円から1万円単位で購入することができるので、(イ)は「〇」となります。

 

(ウ):個人向け国債は発行後1年経過すれば中途換金ができるので、(ウ)は「×」となります。

 

(エ):個人で買うことができる国債には「個人向け国債」の他に「新窓販国債」があるので、(エ)は「×」となります。

 

上記の内容より、「(ア)×(イ)〇(ウ)×(エ)×」となるので、この選択肢は間違いです。

選択肢2. (ア):○  (イ):×  (ウ):○  (エ):×

まずは(ア)~(エ)の内容を確認します。

 

(ア):個人向け国債には「変動10年・固定5年・固定3年」の3種類があり、いずれも年率0.05%の最低保証金利があるので、(ア)は「×」となります。

 

(イ):個人向け国債は最低1万円から1万円単位で購入することができるので、(イ)は「〇」となります。

 

(ウ):個人向け国債は発行後1年経過すれば中途換金ができるので、(ウ)は「×」となります。

 

(エ):個人で買うことができる国債には「個人向け国債」の他に「新窓販国債」があるので、(エ)は「×」となります。

 

上記の内容より、「(ア)×(イ)〇(ウ)×(エ)×」となるので、この選択肢は間違いです。

選択肢3. (ア):×  (イ):○  (ウ):×  (エ):×

まずは(ア)~(エ)の内容を確認します。

 

(ア):個人向け国債には「変動10年・固定5年・固定3年」の3種類があり、いずれも年率0.05%の最低保証金利があるので、(ア)は「×」となります。

 

(イ):個人向け国債は最低1万円から1万円単位で購入することができるので、(イ)は「〇」となります。

 

(ウ):個人向け国債は発行後1年経過すれば中途換金ができるので、(ウ)は「×」となります。

 

(エ):個人で買うことができる国債には「個人向け国債」の他に「新窓販国債」があるので、(エ)は「×」となります。

 

上記の内容より、「(ア)×(イ)〇(ウ)×(エ)×」となるので、この選択肢が正解です。

選択肢4. (ア):×  (イ):×  (ウ):×  (エ):○

まずは(ア)~(エ)の内容を確認します。

 

(ア):個人向け国債には「変動10年・固定5年・固定3年」の3種類があり、いずれも年率0.05%の最低保証金利があるので、(ア)は「×」となります。

 

(イ):個人向け国債は最低1万円から1万円単位で購入することができるので、(イ)は「〇」となります。

 

(ウ):個人向け国債は発行後1年経過すれば中途換金ができるので、(ウ)は「×」となります。

 

(エ):個人で買うことができる国債には「個人向け国債」の他に「新窓販国債」があるので、(エ)は「×」となります。

 

上記の内容より、「(ア)×(イ)〇(ウ)×(エ)×」となるので、この選択肢は間違いです。

まとめ

したがって、答えは「(ア):×(イ):○(ウ):×(エ):×」です。

参考になった数1

02

個人向け国債は購入者を個人に限定した国際で、主な特長は下記になります。

 

 ・金利タイプと満期に応じて、変動10年、固定5年、固定3年の3種類がある。

 ・3タイプとも利子下限は年0.5%であり、半年毎に利子が支払われる。

 ・発行から1年を経過すると政府買取により中途換金が可能。

 ・1万円単位で購入、換金が可能。上限金額なし。

 

政府が発行する国債には個人向け国債とは別に新窓口販売方式の国際があります。

こちらは個人、法人ともに購入可能です。

選択肢1. (ア):×  (イ):×  (ウ):○  (エ):○

不正解。

(イ)(ウ)(エ)が誤り。

選択肢2. (ア):○  (イ):×  (ウ):○  (エ):×

不正解。

(ア)(イ)(ウ)が誤り。

 

選択肢3. (ア):×  (イ):○  (ウ):×  (エ):×

正解。

上記解説の通り。

選択肢4. (ア):×  (イ):×  (ウ):×  (エ):○

不正解。

(イ)(エ)が誤り。

 

まとめ

個人向け国債は個人が債券投資する場合の主要な選択肢の一つになります。

しっかり特長を押さえましょう。

参考になった数0

03

個人向け国債は、原則として個人だけが購入できる国債です。

発行後1年経過後ならば、いつでも国の買取による中途換金が可能で、

元本割れのリスクがありません。

1万円単位で購入できるなど、個人が購入しやすい仕組みになっています。

 

現在は、3年固定金利、5年固定金利、10年変動金利の3種類が発行されています。

全種類とも、最低0.05%(年率)の金利が保証されています。

 

個人が募集時に購入できる日本国債には、個人向け国債と新窓販国債があります。

 

(ア) 個人向け国債には、0.05%(年率)の最低保証金利があるため、誤りです。×

 

(イ) 個人向け国債は、最低1万円から1万円単位で購入できるため、正しいです。

 

(ウ) 個人向け国債は、発行後1年経過後ならば、

    いつでも国の買取による中途換金が可能なため、誤りです。×

 

(エ) 個人が募集時に購入できる日本国債には、

    個人向け国債に加えて新窓販国債があるため、誤りです。×

選択肢1. (ア):×  (イ):×  (ウ):○  (エ):○

誤りです。

選択肢2. (ア):○  (イ):×  (ウ):○  (エ):×

誤りです。

選択肢3. (ア):×  (イ):○  (ウ):×  (エ):×

正しいです。

選択肢4. (ア):×  (イ):×  (ウ):×  (エ):○

誤りです。

まとめ

新窓販国債は、主に以下の点が個人向け国債と異なります。

 

◆最低5万円から、5万円単位で購入できます。

満期が2年、5年、10年の3種類で、すべて固定金利型です。

◆国の買い取りによる中途換金制度はなく、市場でいつでも売却できます。

時価が上下するため、償還期限前に売却すると、売却損益が出る可能性があります。

 

本問の資料にある、個人向け国債の特徴をよく覚えておきましょう。

 

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