2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級) 過去問
2024年5月
問89 (実技 問29)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

FP技能検定2級 2024年5月 問89(実技 問29) (訂正依頼・報告はこちら)

<設例>に基づき、下記の問について解答しなさい。

孝義さんは、現在居住している自宅の住宅ローンの繰上げ返済を検討しており、FPの東さんに質問をした。孝義さんが住宅ローンを96回返済後に、100万円以内で期間短縮型の繰上げ返済をする場合、この繰上げ返済により短縮される返済期間として、正しいものはどれか。なお、計算に当たっては、下記<資料>を使用し、繰上げ返済額は100万円を超えない範囲での最大額とすること。また、繰上げ返済に伴う手数料等は考慮しないものとする。
問題文の画像
  • 9ヵ月
  • 11ヵ月
  • 12ヵ月
  • 13ヵ月

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

通常の住宅ローンの返済以外に元金の一部や全部を返済することを「繰上げ返済」といい、繰上げ返済には、毎回の返済額を変えずに返済期間を短くする「返済期間短縮型」と、返済期間を変えずに毎回の返済額を減らす「返済額軽減型」があります。

 

孝義さんが検討している期間短縮型の繰上げ返済のメリットとして、「早い段階で繰上げ返済をするほど支払利息の軽減効果が大きい」ことや「完済時期を前倒しにできることでローン返済のプレッシャーから早く解放される」ことなどがあげられます。

選択肢1. 9ヵ月

まず、住宅ローンを96回返済後の孝義さんのローン残高は、資料より「24,646,445円」です。

 

次に、繰上げ返済額は「100万円を超えない範囲で最大額とすること」とあるため「100万円」が元金部分に充当されることとなり、計算式『ローン残高24,646,445円-繰上げ返済額100万円=23,646,445円』が繰上げ返済後のローン残高となります。

 

そして上記の計算式で求められた「ローン残高23,646,445円」より下の部分(109回目以降)が今後支払うローン期間となり、

期間短縮されたのは97回目から108回目の「12ヵ月」となるので、この選択肢は間違いです。

選択肢2. 11ヵ月

まず、住宅ローンを96回返済後の孝義さんのローン残高は、資料より「24,646,445円」です。

 

次に、繰上げ返済額は「100万円を超えない範囲で最大額とすること」とあるため「100万円」が元金部分に充当されることとなり、計算式『ローン残高24,646,445円-繰上げ返済額100万円=23,646,445円』が繰上げ返済後のローン残高となります。

 

そして上記の計算式で求められた「ローン残高23,646,445円」より下の部分(109回目以降)が今後支払うローン期間となり、

期間短縮されたのは97回目から108回目の「12ヵ月」となるので、この選択肢は間違いです。

選択肢3. 12ヵ月

まず、住宅ローンを96回返済後の孝義さんのローン残高は、資料より「24,646,445円」です。

 

次に、繰上げ返済額は「100万円を超えない範囲で最大額とすること」とあるため「100万円」が元金部分に充当されることとなり、計算式『ローン残高24,646,445円-繰上げ返済額100万円=23,646,445円』が繰上げ返済後のローン残高となります。

 

そして上記の計算式で求められた「ローン残高23,646,445円」より下の部分(109回目以降)が今後支払うローン期間となり、

期間短縮されたのは97回目から108回目の「12ヵ月」となるので、この選択肢が正解です。

選択肢4. 13ヵ月

まず、住宅ローンを96回返済後の孝義さんのローン残高は、資料より「24,646,445円」です。

 

次に、繰上げ返済額は「100万円を超えない範囲で最大額とすること」とあるため「100万円」が元金部分に充当されることとなり、計算式『ローン残高24,646,445円-繰上げ返済額100万円=23,646,445円』が繰上げ返済後のローン残高となります。

 

そして上記の計算式で求められた「ローン残高23,646,445円」より下の部分(109回目以降)が今後支払うローン期間となり、

期間短縮されたのは97回目から108回目の「12ヵ月」となるので、この選択肢は間違いです。

まとめ

したがって、答えは「12ヵ月」です。

参考になった数1

02

住宅ローンの繰上げ返済には、以下の2つの方法があります。

 

期間短縮型:返済期間が短くなりますが、毎回の返済額は変わりません。

返済額軽減型:返済期間を変えずに、毎回の返済額を減らします。

 

期間短縮型は、返済額軽減型よりも、利息の軽減効果が大きいです。

 

本問では、96回返済後の残高は24,646,445円です。

そこから、繰上げ返済分の1,000,000円を引くと、

23,646,445円です。

 

108回返済後の残高が、23,672,337円です。

96回返済後の残高24,646,445円との差は974,108円です。

 

109回返済後の残高は、23,590,589円です。

96回返済後の残高24,646,445円との差は1,055,856円です。

 

100万円を超えない範囲での最大額で、繰上げ返済をするため、

108回までの繰上げ返済となります。

 

108回-96回=12回なので、12ヵ月分短縮されます。

選択肢1. 9ヵ月

誤りです。

選択肢2. 11ヵ月

誤りです。

選択肢3. 12ヵ月

正しいです。

選択肢4. 13ヵ月

誤りです。

まとめ

住宅ローンの返済方法には、以下の2つがあります。

 

◆元利均等返済:元利合計の返済額が毎回一定です。

◆元金均等返済:元金の返済額が毎回一定です。

後になるほど、支払う利息が減っていくため、

元利合計の返済額も後になるほど減っていきます。

 

元金均等返済の方が、元利均等返済よりも、総返済額は少なくなります。

参考になった数0

03

住宅ローンの繰上げ返済とは、

ローンの元本部分の一部または全部を返済期日前に返済することです。

96回返済後に100万円の繰上げ返済を行った場合、

繰上げ返済後のローン残高は以下になります。

 

 96回返済時点の残高24,646,445円-1,000,000円=23,646,445円

 

償還予定表から、残高23,646,445円に近くなるのは下記の2つです。

 

 108回返済後:23,672,337円(96回返済後から▲974,108円)

 109回返済後:23,590,589円(96回返済後から▲1,055,856円)

 

繰上げ返済額は100万円以内の条件より、97回目から108回目の返済まで計12回(12ヶ月分)を繰上げ返済することになります。

 

 

選択肢1. 9ヵ月

誤り

繰上げ返済の金額はローン元本部分のみに充当され、

その間に支払うはずだった金利の支払いは不要です。

96回返済後の時点での月々返済額のうち、

元本部分は8万円~8.1万円なので、

100万円あれば12回前後の返済に充当可能です。

選択肢2. 11ヵ月

誤り

96回は通常返済済み、

97回目から108回目までのローン支払いを繰上げ返済するので、

短縮される返済期間は12ヶ月です。

選択肢3. 12ヵ月

正しい

上記解説の通り

選択肢4. 13ヵ月

誤り

13ヶ月の短縮(109回目まで繰上げ返済)とした場合、

繰上げ返済額が約105.5万円となり、100万円を超過します。

まとめ

繰上げ返済では、期間短縮型と返済額軽減型の違いも押さえておきましょう。

参考になった数0