2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級) 過去問
2024年9月
問13 (学科 問13)

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問題

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)試験 2024年9月 問13(学科 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、記載のない特約については考慮しないものとする。
  • 養老保険では、被保険者が病気で高度障害状態となり、高度障害保険金が支払われた場合、保険契約は消滅する。
  • 変額保険(終身型)では、契約時に定めた保険金額(基本保険金額)は保証されておらず、運用実績によっては、死亡保険金額が基本保険金額を下回る。
  • 外貨建て終身保険では、円換算支払特約を付加することで、当該保険契約の締結時から保険金を受け取るまでの為替リスクを回避することができる。
  • 収入保障保険の死亡保険金を一時金で受け取る場合の受取額は、年金形式で受け取る場合の受取総額よりも多くなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題では、生命保険の一般的な商品性に関する記述です。

各生命保険ごとの仕組みを理解しておく必要があります。

選択肢1. 養老保険では、被保険者が病気で高度障害状態となり、高度障害保険金が支払われた場合、保険契約は消滅する。

適切です。

養老保険は保険期間内に被保険者が死亡または、一定の高度障害になった時に保険金が支払われ、それと同時に保険の契約は消滅します。養老保険は満期型の保険なので、被保険者が満期まで生存すると死亡保険金と同額の満期保険金を受け取ることができます。

選択肢2. 変額保険(終身型)では、契約時に定めた保険金額(基本保険金額)は保証されておらず、運用実績によっては、死亡保険金額が基本保険金額を下回る。

不適切です。

変額保険は終身型と有期型があり、株式などを運用して、運用実績に応じて保険金や解約返戻金が変動します。ですが、どちらも運用実績に関わらず、死亡保険金は契約時に定めた基本保険金額の最低保証があるため死亡保険金額は基本保険金額を下回ることはありません。

選択肢3. 外貨建て終身保険では、円換算支払特約を付加することで、当該保険契約の締結時から保険金を受け取るまでの為替リスクを回避することができる。

不適切です。

円換算支払特約は、外貨建て保険の保険金を円貨で受け取るための特約であり、為替リスクは存在します。メリットとして、保険金を受け取るための外貨預金口座を必要としない点が挙げられます。

選択肢4. 収入保障保険の死亡保険金を一時金で受け取る場合の受取額は、年金形式で受け取る場合の受取総額よりも多くなる。

不適切です。

収入保障保険は保険金を一時金で受け取るよりも年金形式で受取るほうが受取総額が大きくなります。理由として、年金支払い期間で得られる予定だった運用益が差し引かれて支払われるからです。

 

まとめ

保険は、死亡時だけでなく、一定の高度障害を認められた場合にも保険金は支払われます。また、同時に当該の保険契約は消滅することも押さえておきましょう。

参考になった数2

02

この問題は生命保険商品について問われています。

 

選択肢1. 養老保険では、被保険者が病気で高度障害状態となり、高度障害保険金が支払われた場合、保険契約は消滅する。

適切です。

設問の通りです。

養老保険は高度障害、死亡、満期のいずれかで保険金を受け取ると消滅する仕組みです。なお、満期まで生存している場合は死亡保障と同額の満期保険金が支払われます。

選択肢2. 変額保険(終身型)では、契約時に定めた保険金額(基本保険金額)は保証されておらず、運用実績によっては、死亡保険金額が基本保険金額を下回る。

不適切です。

変額保険の死亡保険金額は基本保険金額が設定されますので運用実績にかかわらず、基本保険金額は設定されます。つまり、死亡保険金額が基本保険金額を下回るという設問は誤りとなります。

 

 

選択肢3. 外貨建て終身保険では、円換算支払特約を付加することで、当該保険契約の締結時から保険金を受け取るまでの為替リスクを回避することができる。

不適切です。

円換算支払特約は円貨で保険金を受け取ったり、保険料を払い込む特約になります。従って、円換算支払特約を付加しても為替のリスクを回避することはできませんので設問は誤りです。

選択肢4. 収入保障保険の死亡保険金を一時金で受け取る場合の受取額は、年金形式で受け取る場合の受取総額よりも多くなる。

不適切です。

年金形式で受け取ると毎年の年金に利息がつきますが一時金の場合は利息がつかないので年金で受け取ると受け取り総額は少なくなります。

 

まとめ

生命保険商品は各商品の仕組みを理解すると解ける問題が多いです。

基本的な商品の仕組みを押さえましょう。

参考になった数0

03

この問題では、各保険に関する基礎的な知識が問われています。

選択肢1. 養老保険では、被保険者が病気で高度障害状態となり、高度障害保険金が支払われた場合、保険契約は消滅する。

適切です。

養老保険は、死亡・高度障害保障と貯蓄の両方ができる保険です。

 

死亡または高度障害となった場合に加えて、満期時も同額の保険金が受け取れます。

 

この保険金を受け取ることができるのは一度きりです。

 

そのため、高度障害保険金が支払われた場合、保険契約は消滅します。

選択肢2. 変額保険(終身型)では、契約時に定めた保険金額(基本保険金額)は保証されておらず、運用実績によっては、死亡保険金額が基本保険金額を下回る。

不適切です。

死亡保険金が、基本保険金額を下回ることはありません。

 

変額保険は、運用実績に応じて受け取る金額が変動する保険です。

そのため、保険金や解約返戻金には、最低保証がなく、基本保険金額を下回ることがあります。

選択肢3. 外貨建て終身保険では、円換算支払特約を付加することで、当該保険契約の締結時から保険金を受け取るまでの為替リスクを回避することができる。

不適切です。

 

為替リスクは存在します。

 

円換算支払特約は、外貨建て保険の保険金や解約返戻金を日本円で受け取れる特約です。

 

外貨にて支払ったものを、日本円で受け取るため、為替レートに左右されます。

選択肢4. 収入保障保険の死亡保険金を一時金で受け取る場合の受取額は、年金形式で受け取る場合の受取総額よりも多くなる。

不適切です。

収入保障保険の保険金は、一時金よりも年金形式の方が多く受け取ることができます

 

年金形式の場合、その間に生じた運用益が上乗せされるためです。

まとめ

養老保険、変額保険、円換算支払特約、収入保障保険について特徴と仕組みを覚えておきましょう。

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