2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級) 過去問
2024年9月
問86 (実技 問26)

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問題

2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)試験 2024年9月 問86(実技 問26) (訂正依頼・報告はこちら)

パーソナルファイナンスにおいては、ローンや消費生活に関する知識が必要である。クレジットカードの利用等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
問題文の画像
  • リボルビング払いの残高スライド方式は、支払残高があらかじめ決められた額を超えるごとに毎月の返済額を減額する支払方法である。
  • カードローンとクレジットカードのキャッシング機能を比較した場合、一般的にクレジットカードのキャッシング機能の方が金利は低い。
  • カードローンの金利に適用される利息制限法では、借入元本の額が10万円未満、10万円以上100万円未満、100万円以上の場合で、それぞれ金利の上限が異なる。
  • クレジットカードのフリーローンは、一般的に事業資金として使うことが認められている。

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この過去問の解説 (3件)

01

ライフプランニング分野のクレジットカードの問題です。

キャッシュレス化が進んでいる現在、クレジットカード等のキャッシュレス決済はより身近な存在になってきています。支払方法や関連法などの基本は押さえておきましょう。

選択肢1. リボルビング払いの残高スライド方式は、支払残高があらかじめ決められた額を超えるごとに毎月の返済額を減額する支払方法である。

不適切

リボルビング払いの残高スライド方式とは、借入額の残高によって毎月の返済額が変わってくる方式の事です。例えば、20万円を借りて月々の返済1万円とした場合、返済が進み、借入残金が10万になったら8千円、5万円になったら4千円となるイメージです。

元金が減れば、毎月の返済額も減っていきます

よって、「決められた額を超えるごとに毎月の返済額を減額する」とする本選択肢は間違いです。正確には「増額する」です。

 

選択肢2. カードローンとクレジットカードのキャッシング機能を比較した場合、一般的にクレジットカードのキャッシング機能の方が金利は低い。

不適切

「カードローン」と「クレジットカードのキャッシング機能」の違いを確認しておきましょう。

カードローンとは、現金借入を目的として作成したカードを使って、お金を借りるローンのことです。借入限度額内であれば、カードを使用してお金を引き出すことができます。

クレジットカードのキャッシング機能とは、クレジットカードに付帯している現金を借り入れることができるサービスです。クレジットカードにショッピング機能だけでなくキャッシング機能がついている場合、お金を借りることも可能です。

この二つを比べた場合、現金借入に特化しているカードローンの方が、借入できる額が多く、金利も低い傾向があります。

よって、「キャッシング機能の方が金利は低い」としている本選択肢は誤りです。

 

選択肢3. カードローンの金利に適用される利息制限法では、借入元本の額が10万円未満、10万円以上100万円未満、100万円以上の場合で、それぞれ金利の上限が異なる。

適切

本選択肢の通りです。

「利息制限法第1条」により、下記に明記した利率より多い金利部分については、無効となる旨が明記されています。

元本の額が十万円未満の場合→年20%

元本の額が十万円以上百万円未満の場合→年18%

元本の額が百万円以上の場合→年15%

選択肢4. クレジットカードのフリーローンは、一般的に事業資金として使うことが認められている。

不適切

クレジットカードのフリーローンは、「フリー」という名の通り、借りたお金を何に使用するかは自由です。

しかしながら、事業に使用する目的や投資目的では、借りることができません

よって、「事業資金として使うことが認められている」とする本選択肢は間違いです。

参考になった数3

02

パーソナルファイナンスにおけるクレジットカードの利用等に関する問題です。

選択肢1. リボルビング払いの残高スライド方式は、支払残高があらかじめ決められた額を超えるごとに毎月の返済額を減額する支払方法である。

不適切

リボルビング払い(通称:リボ払い)の残高スライド方式とは、利用残高に応じて毎月の支払い金額が変動する方式のことです。

利用残高が一定金額を超えると支払い金額が増え、逆に利用残高が減ると支払い金額が減るため、本記載は誤りとなります。

選択肢2. カードローンとクレジットカードのキャッシング機能を比較した場合、一般的にクレジットカードのキャッシング機能の方が金利は低い。

不適切

カードローンとは、キャッシング専用のカードを使って現金借り入れに特化したサービスです。

借り入れ限度額が高く、金利も比較的低めな特徴があります。

クレジットカードのキャッシング機能とは、現金借り入れができる、クレジットカードに付帯されているサービスです。

カードローンと比較して、借り入れ限度額は低め、金利も高めになる傾向があることから、本記載は誤りとなります。

 

選択肢3. カードローンの金利に適用される利息制限法では、借入元本の額が10万円未満、10万円以上100万円未満、100万円以上の場合で、それぞれ金利の上限が異なる。

適切

利息制限法において、元本額に応じて上限金利が異なる旨、定められています。

詳細は以下の通りです。

元本額:10万円未満→上限金利:年20%

元本額:10万円以上100万円未満→上限金利:年18%

元本額:100万円以上→上限金利:年15%

選択肢4. クレジットカードのフリーローンは、一般的に事業資金として使うことが認められている。

不適切

クレジットカードのフリーローンとは、個人向けの資金用途が限定されていない融資サービスであり、生活費など幅広い用途に使えますが、原則として事業資金や投資資金の借り入れには利用できません。よって、本記載は誤りとなります。

参考になった数0

03

この問題では、クレジットカードやローン等に関する法律や仕組みについて問われています。

 

リボ払い、金利、制限について確認しましょう。

選択肢1. リボルビング払いの残高スライド方式は、支払残高があらかじめ決められた額を超えるごとに毎月の返済額を減額する支払方法である。

不適切です。

リボルビング払いの残高スライド方式は、支払残高によって返済額が変動する方式です。

 

支払残高が設定額を超えるごとに、毎月の返済額が増額していきます。

選択肢2. カードローンとクレジットカードのキャッシング機能を比較した場合、一般的にクレジットカードのキャッシング機能の方が金利は低い。

不適切です。

カードローンと比較した場合、クレジットカードのキャッシング機能の方が金利が高いです。

 

クレジットカードのキャッシングは、クレジットカードで現金を借りるサービスで、短期・高金利です。(年15〜20%程度)

 

カードローンは、専用のカードを用いて、銀行等から現金を借りるサービスで、前者と比較して低金利です。(年3〜15%程度)

選択肢3. カードローンの金利に適用される利息制限法では、借入元本の額が10万円未満、10万円以上100万円未満、100万円以上の場合で、それぞれ金利の上限が異なる。

適切です。

カードローンの金利におけるふ利息制限法では、借入元本の額によって金利の上限が異なります。

元本金利上限
元本10万円未満年20%
10万円以上100万円未満年18%
100万円以上年15%

選択肢4. クレジットカードのフリーローンは、一般的に事業資金として使うことが認められている。

不適切です。

クレジットカードのフリーローンは、個人利用において利用用途が自由なローンです。

 

そのため、事業資金への利用は認められていません

参考になった数0