2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級) 過去問
2025年1月
問21 (学科 問21)
問題文
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問題
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)試験 2025年1月 問21(学科 問21) (訂正依頼・報告はこちら)
- 景気動向指数は、景気の現状把握および将来予測に資するために作成された指標であり、コンポジット・インデックス(CI)を中心として公表される。
- 消費者物価指数は、全国の世帯が購入する家計に係る財およびサービスの価格等を総合した物価の変動を時系列的に測定した指標であり、そのうち生鮮食品を除く総合指数は、景気動向指数の遅行系列に採用されている。
- コンポジット・インデックス(CI)は、主として景気拡張の動きの各経済部門への波及度合いを測定することを目的としており、景気の拡張局面では50%を上回り、景気の後退局面では50%を下回る傾向がある。
- 景気転換点の判定には、一致指数を構成する個別指標ごとに統計的手法を用いて景気の山と谷を設定し、谷から山に向かう局面にある指標の割合を算出したヒストリカル・ディフュージョン・インデックス(ヒストリカルDI)が用いられている。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、景気動向指数(CIやDI)の基本知識について問うものです。
景気動向指数は、景気の現状把握や今後の予測に役立てるために政府(内閣府)が作成・公表している重要な指標です。
適切
景気動向指数は、複数の経済指標を統合して数値化したものであり、コンポジット・インデックス(CI)を中心に公表されています。
「景気の水準」や「動きを量的に示す」のがCIの特徴です。
適切
消費者物価指数(CPI)のうち、生鮮食品を除いた総合指数は、景気の変動に後からついてくる「遅行系列」に使われています。
景気動向指数では、景気が変動した後に遅れて動く指標(=遅行指標)も重要視されています。
不適切(正解)
「50%を上回れば景気拡張、50%を下回れば景気後退」という考え方は、DIの特徴です。
一方、CIは経済活動の量的な変化を示すものであり、50%という基準値の考え方は用いません。
適切
景気転換点(山や谷)を判断する際には、一致指数に含まれる各指標について、山・谷を設定し、谷から山に向かう指標の割合をもとにヒストリカルDIを作成して判断します。
この問題は、景気動向指数(CIとDI)の特徴を正しく理解しているかを問う問題です。
50%を基準に景気拡張・後退を判断するのはDIの特徴であり、CIの説明ではありません。お互いの指数の特徴を理解しておきましょう。
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02
金融資産運用分野の景気動向指数に関する問題です。
経済と金融の関連性は強いです。経済指標の発表内容に、金融市場が反応することが多々あります。
景気動向指数は、毎月、内閣府が発表します。生産や雇用に関する指標をまとめて、経済の今後を予想した指標となります。
適切
コンポジット・インデックス(CI)とは、景気動向の大きさやテンポを測定しています。一般的に、CI一致指数が上昇しているときは「景気拡大傾向」、低下しているときは「景気後退傾向」と判断されます。以前は、ディフュージョン・インデックス(DI)が重要視されていましたが、現在はコンポジット・インデックス(CI)を中心に公表されています。
適切
本選択肢の通りです。景気動向指数には、「先行指数」「一致指数」「遅行指数」の3つの指数があります。遅行指数(遅行系列)とは、景気に遅れて動く指数の事であり、完全失業率や消費物価指数、法人税収入などがこれにあたります。
不適切
本選択肢は、コンポジット・インデックス(CI)ではなくディフュージョン・インデックス(DI)の説明になります。
適切
本選択肢の通りです。ヒストリカル・ディフュージョン・インデックス(ヒストリカルDI)は、景気転換点の判定に用いられます。「個々のCI採用系列ごとに山と谷を設定し,谷から山への期間を上昇(プラス),山から谷への期間を下降(マイナス)として,DIを算出したもの」と定義されています。(内閣府HP、景気基準日付参照)
景気動向指数は各指数の中でも注目されやすく、また出題されやすい分野とも言えます。参考までに、2025年4月7日発表の2025年2月の景気動向指数は下記の通りになります。
・CI先行指数→107.9
・CI一致指数→116.9(前月差+0.8)
・CI遅行指数→110.8
・DI一致指数→62.5
参考URL
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/202502report.pdf
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