FP3級の過去問 2015年9月 実技 問77

正解は２です。
1,200万円を年利2.0%で複利運用しながら20年間で均等に取り崩すという計算は資本回収係数を使います。
1,200万円×0.0612＝734,400円になります。

ポイント
資本回収係数…いくらずつ受け取れる金額の計算
減債基金係数…いくらずつ積み立てる金額の計算
現価係数…いくらの元本が必要か金額の計算

正解は2です。

「資本回収係数」は、現在あるお金を一定期間運用しながら、毎年いくらずつ切り崩せるかを求めるときに使います。
また、ローンの返済額を求めることにも使います。

他の係数は以下の場合に使用します。
　・現価係数…将来の金額から現在必要な金額を求める
　・減債基金係数…目標金額に対して何円ずる貯めるかを求める

「減債基金係数」は、将来の（目標）金額が決まっている際、毎年の（必要な）積立て金額を求めるときに、「複利計算」上、使用する係数です（積立て型）。

「現価係数」は、将来の（目標）金額が決まっている際、現在の（必要な）金額を求めるときに、使用する係数です。「複利計算」上、現時点でいくらあればよいか？です。

「資本回収係数」は、現在の金額が決まっている際、将来の年金額を求めるときに、「複利計算」上、使用する係数です（取崩し型）。
また、「資本回収係数」は、借入金額が決まっている際、（金利を含めた）年間の返済額を求めるときに、ローンの計算上、使用する係数です。

・設問の抜粋
一定金額（この設問では、一時金1200万円が決まっています）を、一定期間経過後（20年後）に、均等に切り崩した場合（取崩し型）、毎年いくら（年金を）受け取ることができますか？
・計算
「資本回収係数」を使用します。
12,000,000円×0.0612「資本回収係数」＝734,400円