FP3級の過去問
2022年5月
実技 問10
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問題
FP3級試験 2022年5月 実技 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
細井英治さんが契約している自動車保険の主な内容は、下記<資料>のとおりである。<資料>に基づく次の記述のうち、自動車保険による補償の対象とならないものはどれか。なお、いずれも保険期間中に発生したものであり、被保険自動車の運転者は英治さんである。また、記載のない事項については一切考慮しないものとする。
- 被保険自動車を運転中に、ブレーキ操作を誤り単独事故を起こし、車体が損傷した場合の修理費用
- 被保険自動車に追突した相手車が逃走し、相手から損害賠償金が受けられない場合の英治さんの治療費用
- 被保険自動車を運転中に、誤って自宅のブロック塀を損壊した場合のブロック塀の修理費用
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この過去問の解説 (3件)
01
自動車保険は、強制加入である「自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)」と、任意加入である「自動車保険」に分類されます。
任意加入の保険に関する設問となります。
「車両保険」は、被保険者の自動車が保険の対象となります。
衝突、接触、転覆、物の落下、火災、爆発、盗難、台風、洪水、高潮などの偶然の事故によって損害を受けた場合に、保険金が支払われます。
英治さんの修理費用は補償の対象です。
「人身傷害保険」は、加入者が自動車事故により死傷した場合に、過失割合にかかわらず支払われます。
相手方から損害賠償金を受け取れない場合でも、英治さんの治療費用は補償されます。
「対物賠償保険」は、自動車事故で他人の財物に損害を与え損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われます。
加入者自身や家族の財物については、対象外です。
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02
自動車保険は
・強制加入の 自賠責 -相手側のケガに対しての保険
・任意加入の 自動車保険 -加入者により内容が異なります。
があります。
自動車保険による補償の対象になります。
車両保険が適用されます。
車両保険は 自分の自動車の事故による損害や盗難にあった時に保険金が支払われます。
自動車保険による補償の対象になります。
人身傷害が適用されます。
人身傷害の補償は 自動車事故で被保険者が死傷した時に保険金が支払われます。
自動車保険による補償の対象にはなりません。
自宅での被害に対しては保証対象外となります。
物に対する補償としては
対物賠償がありますが、これは自動車事故で他人のものに損害を与えた場合に適用されます。
任意加入の自動車保険には人や物、被保険者や被害者に対しての色々な種類の補償がありますので、混同しないようしっかり覚えましょう。
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03
自動車保険には、強制加入の「自賠責保険」と任意加入の「自動車保険」の2種類があります。
自賠責保険(強制)…対人賠償事故のみ
自動車保険(任意)…自賠責保険の超過分、自動車事故によって他人の物を壊した時や運転者・搭乗者が死傷した際の賠償責任の補償など
単独事故であっても任意の自動車保険に含まれる「車両保険」の補償対象です。
車両保険…偶然の事故により自動車が損傷した際の補償
追突した相手車が逃走し、損害賠償金を受け取れなかったとしても、
英治さんは「人身損傷」「搭乗者損害」の任意自動車保険に加入しているため
補償対象です。
人身損傷保険…自動車事故で死傷した際に過失割合に関係なく補償
搭乗者損害保険…乗車中の人が事故で死傷した際の補償
英治さんは「対物賠償保険」には加入していますが、
対物賠償保険は「他人のもの」を壊した際であり、今回は「自宅(自分のもの)」を
壊しているため、補償対象にはなりません。
自賠責保険は「対人賠償事故のみ」
自動車保険(任意)はさまざまな保険がありますがその中でも「対人・対物」から始まるものは、
必ず「他人を巻き込んでいる」ものなので注意しましょう。
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