FP3級の過去問
2022年9月
学科 問57

相続・事業承継分野から贈与税の非課税についての出題で、正解は1,000万円です。

「直系尊属から結婚・子育て資金の一括贈与を受けた場合の贈与税の非課税制度」では、結婚・子育て資金締結日時点で18歳以上50歳未満の子または孫への贈与が対象となります。

この制度の適用を受ける場合、受贈者１人につき最大1,000万円が非課税となります。

直系尊属である父母や祖父母などから子や孫に対し、結婚や子育てのために使うことを限定した資金を一括で贈与することで、贈与税が非課税になる制度です。

受贈者の要件は

1.結婚・子育て資金管理契約を締結する日において18歳以上50歳未満であること

2.前年分の所得税の合計所得金額が1000万円以下であること

贈与者の要件は

受贈者の直系尊属であることです。直系尊属とは、具体的には受贈者の父母、祖父母等をいい、血縁や養子縁組による親族関係も含みます。

金額は受贈者1人につき1000万円までです。

前年の合計所得金額が1,000万円以下の人が

両親や祖父母などから結婚・子育て資金の贈与を受けた場合、

受贈人1人あたり1,000万円までは非課税限度額です。

また、このうち結婚費用の場合は、非課税枠は300万円が限度です。

そして、どちらに関しても贈与を受けられる人は

18歳以上50歳未満の方のみとなります。

そのため、この解答は【1,000万円】が正解です。