FP3級の過去問 2023年9月 学科 問39
この過去問の解説 (3件)
各賠償責任保険の内容と
その範囲についてです。
不適切な選択肢です。
『請負業者賠償責任保険』は、
土木工事、清掃作業などの請負業務中に生じた
賠償責任を備える保険です。
適切な選択肢です。
『企業費用・利益総合保険』は、
火災など偶発的な事故や自然災害により
店舗の設備が損害し、営業活動に制限が出た時の
逸失利益や設備修復費用を補償する保険です。
不適切な選択肢です。
『施設所有(管理)者賠償責任保険』は、
設備の不備による事故や施設内外で業務中に
生じた事故による賠償責任に備える保険です。
賠償責任保険の名前と事例を結び付けて
覚えておきましょう。
本件を補償範囲とする保険の確認をしていきます。
請負業者賠償責任保険: この保険は、請負業者が業務を行う際に発生する事故や損害に関連した責任を補償するものです。店舗火災による休業利益損失とは直接関係がありません。よって不正解となります。
正解です。
企業費用・利益総合保険: この保険は、事業の運営に関わる様々な損失や費用(例えば、火災による店舗全焼や休業による利益損失など)をカバーする保険です。従って、火災による店舗全焼や休業による利益損失を補償するのに適しています。
施設所有(管理)者賠償責任保険: この保険は、施設の所有者や管理者が、第三者に対して発生した損害や事故に対する賠償責任をカバーする保険です。店舗火災や休業による利益損失を保護するものではありません。よって不正解となります。
レストランやホテル等を経営する企業が、偶発的な事故により休業し、利益損失となった場合に補償する保険として「企業費用・利益総合保険」があります。
では、問題を見てみましょう。
請負業者賠償責任保険は、建設工事などの請負作業において、他人にケガを負わせたり、他人の所有物を壊した場合の賠償責任を補償します。
この選択肢は誤りです。
スーパーマーケットを経営する企業が偶発的な事故で休業し、利益損失となっています。
この場合は「企業費用・利益総合保険」で補償できます。
この選択肢が正しいです。
施設所有(管理)者賠償責任保険は、レストランやスーパーなどの施設の所有(管理)者がその施設の欠陥・管理不備や仕事中に発生した事故により、他人にけがを負わせたり他人の所有物を破損させた場合の賠償責任を補償します。
この選択肢は誤りです。
賠償責任保険のひとつに、生産物賠償責任保険(PL保険)があります。
生産者が製造または販売した製品(商品)、またはその仕事の終了後の結果が原因で、他人にケガを負わせたり、他人の所有物を破損させた場合の賠償責任を補償します。
これも覚えておきましょう。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。