FP3級の過去問
2024年1月
実技 問6
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問題
FP3級試験 2024年1月 実技 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
建築基準法に従い、下記<資料>の土地に建築物を建築する場合の延べ面積(床面積の合計)の最高限度として、正しいものはどれか。なお、記載のない事項については一切考慮しないものとする。
- 180m2
- 1,080m2
- 1,200m2
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この過去問の解説 (3件)
01
敷地面積に対する、建築物の延べ面積(各階の床面積の合計)の割合を「容積率」といいます。
容積率は、用途地域ごとに定められています。
前面道路の幅員が12m未満の場合、
・前面道路の幅×法定乗数と
・指定容積率
を比較して小さい方が限度となります。
問題文では、前面道路の幅員が6m(<12m)ですので、前面道路幅員による容積率の制限をうけます。
6m(前面道路の幅)×6/10(法定乗数)=3.6→360%<400%(指定容積率)
この敷地の容積率は、360%です。
よって
延べ面積の上限=300㎡(敷地面積)×360%=1,080㎡ となります。
「1,080㎡」が正解です。
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02
建物の各階の床面積の合計を「延べ面積」といい、敷地面積に対する延べ面積の割合を「容積率」といいます。
建物の容積率は用途地域ごとに定められており、建物の延べ面積の最高限度は『敷地面積×容積率』で求めることができますが、前面道路の幅員が12m未満の場合は『前面道路の幅員×法定乗数』と「指定容積率」を比較して値の小さい方(より厳しい方)を採用します。
問題文の資料の数値より建物の幅員が6mなので『6m×法定乗数6/10=360%』と「指定容積率400%」を比較して値の小さい「360%」を採用し、この建物の延べ面積の最高限度は『敷地面積300㎡×容積率360%=1,080㎡』となります。
延べ面積の最高限度は「1,080㎡」なので、この選択肢は間違いです。
なお、選択肢の180㎡は建築面積の最高限度(敷地面積300㎡×指定建蔽率60%=180㎡)です。
延べ面積の最高限度は「1,080㎡」なので、この選択肢が正解です。
延べ面積の最高限度は「1,080㎡」なので、この選択肢は間違いです。
なお、選択肢の1,200㎡は前面道路の幅員が12m以上の場合の延べ面積の最高限度(敷地面積300㎡×指定容積率400%=1,200㎡)です。
したがって、答えは「1,080㎡」です。
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03
建築基準法の延べ面積に関する問題です。
「延べ面積の最高限度」の算出方法について、確認していきましょう。
<計算式>
延べ面積の最高限度(㎡)=容積率(%)✕敷地面積(㎡)÷100
容積率(%)=延べ面積÷敷地面積✕100
<注:敷地に接する前面道路の幅が12m未満の場合>
「前面道路の幅に法定乗数を乗じた容積率」と「指定容積率」を比較して、いずれか小さい方を適用して計算します。
<法定乗数>
住居系用途地域:0.4
住居系以外の用途地域:0.6
例)敷地面積が300㎡で、前面道路の幅が4mのケース
条件
・近隣商業地域(住居系以外用途地域)
・指定容積率:400%
容積率の計算
4m(前面道路の幅)✕0.6(法定乗数)✕100(%)=240%
比較結果:400%(指定容積率)>240%(上記算出の容積率)
※延べ面積の最高限度の計算に用いる容積率:240%
<参考>
・敷地面積:敷地全体の面積
・延べ面積:建物の床面積の合計
・指定容積率:各用途地域に定められた容積率
誤りです。
正しいです。
誤りです。
冒頭の解説を参考にして、問題を解いていきます。
<資料>より
敷地面積:300㎡
前面道路の幅:6m
※条件
・近隣商業地域(住居系以外用途地域)
・指定容積率:400%
・法定乗数:0.6
最初に「前面道路の幅に法定乗数を乗じた容積率」を算出し、指定容積率と比較します。
※前面道路の幅が12m未満のため
容積率:6m(前面道路の幅)✕0.6(法定乗数)✕100(%)=360%
比較結果:400%(指定容積率)>360%(上記算出の容積率)
次に、上記算出の容積率を用いて、延べ面積の最高限度(㎡)を算出します。
<計算式>
延べ面積の最高限度(㎡)=容積率(%)✕敷地面積(㎡)÷100
※容積率は360%を用いる
延べ面積の最高限度:360%✕300㎡÷100=1,080㎡
「1,080㎡」が正しいです。
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