FP3級の過去問
2024年1月
実技 問5

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問題

FP3級試験 2024年1月 実技 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

景気動向指数に関する下表の空欄( ア )~( ウ )にあてはまる語句として、最も適切なものはどれか。
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  • (ア)有効求人倍率(除く学卒)
  • (イ)東証株価指数
  • (ウ)消費者物価指数(生鮮食品を除く総合、前年同月比)

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この過去問の解説 (3件)

01

景気の状況を総合的にみるために内閣府が毎月発表する、生産・消費・雇用などの複数の指標を統合した景気指標を「景気動向指数」といい、景気動向指数には景気に先行して動く「先行系列」、ほぼ一致して動く「一致系列」、遅れて動く「遅行系列」の3種類があります。

選択肢1. (ア)有効求人倍率(除く学卒)

有効求職者数(ハローワークに登録して仕事を探している人の数)に対する有効求人数(ハローワークに登録している仕事の数)の割合を「有効求人倍率」といいます。

 

有効求人倍率は一致系列に採用されており、先行系列ではないので、この選択肢は間違いです。

選択肢2. (イ)東証株価指数

東京証券取引所プライム市場に上場されている全銘柄の時価総額を指数化(基準日・昭和43年1月4日の時価総額を100とした場合の時価総額の変化を表す)したものを「東証株価指数TOPIX」といいます。

 

東証株価指数は先行系列に分類されており、一致系列ではないので、この選択肢は間違いです。

選択肢3. (ウ)消費者物価指数(生鮮食品を除く総合、前年同月比)

消費者が購入するモノやサービス等の物価の動きを把握するための統計指標を消費者物価指数」といいます。

 

消費者物価指数は遅行系列に採用されているので、この選択肢が正解です。

まとめ

したがって、答えは「消費者物価指数生鮮食品を除く総合、前年同月比」です。

参考になった数7

02

景気動向指数とは「景気変動の大きさ」や「景気の転換点」を把握するために用いられる経済指標です。景気動向指数は、3つの系列で構成されており、さまざまな指標を採用しています。

※景気動向指数の結果は内閣府が発表しています

 

以下内容を参考に問題を解いてみましょう。

 

 

景気動向指数で採用されている指標

 

 <先行系列>

景気の動きより先に動く指標

・新規求人数

・親設住宅着工床面積

・東証株価指数

 

<一致系列>

景気の動きと一致して動く指標

・鉱工業用生産財出荷指数

・耐久消費財出荷指数

・有効求人倍率

 

<遅行系列>

景気の動きに遅れて動く指標

・常用雇用指数

・完全失業率

・消費者物価指数

選択肢1. (ア)有効求人倍率(除く学卒)

不適切です。

有効求人倍率は一致系列に含まれます。

選択肢2. (イ)東証株価指数

不適切です。

東証株価指数は先行系列に含まれます。

選択肢3. (ウ)消費者物価指数(生鮮食品を除く総合、前年同月比)

消費者物価指数は遅行系列に含まれますので、適切です。

まとめ

「消費者物価指数(生鮮食品を除く総合、前年同月比)」が適切です。

参考になった数3

03

景気動向指数」は、内閣府が毎月発表しています。

景気に敏感な複数の経済指標を組み合わせて、景気動向の総合的な指標として表したものです。

 

この複数の経済指標は、

①景気に対して先行して動く「先行系列」

②景気とほぼ一致して動く「一致系列」

③気に対して遅れて動く「遅行系列」

に分類されます。

 

主な経済指標は以下のとおりです。

①先行系列

新規求人数(除学卒)、新設住宅着工床面積、実質機械受注、東証株価指数など

 

②一致系列

有効求人倍率(除学卒)、生産指数(鉱工業)、耐久消費財出荷指数など

 

③遅行系列

完全失業率、法人税収入、家計消費支出、消費者物価指数など

選択肢1. (ア)有効求人倍率(除く学卒)

不適切です。

 

有効求人倍率は、「一致系列」に採用されています。

選択肢2. (イ)東証株価指数

不適切です。

 

東証株価指数は、「先行系列」に採用されています。

選択肢3. (ウ)消費者物価指数(生鮮食品を除く総合、前年同月比)

適切です。

 

「消費者物価指数(生鮮食品を除く総合、前年同月比)」は、遅行系列に採用されています。

まとめ

「消費者物価指数(生鮮食品を除く総合、前年同月比)」が正解です。

参考になった数3