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行政書士の過去問 平成28年度 法令等 問16

問題

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行政不服審査法の定める審査請求に対する裁決に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
   1 .
処分についての審査請求が不適法である場合や、審査請求が理由がない場合には、審査庁は、裁決で当該審査請求を却下するが、このような裁決には理由を記載しなければならない。
   2 .
処分についての審査請求に対する認容裁決で、当該処分を変更することができるのは、審査庁が処分庁の上級行政庁または処分庁の場合に限られるが、審査庁が処分庁の場合は、審査請求人の不利益に当該処分を変更することもできる。
   3 .
不作為についての審査請求が当該不作為に係る処分についての申請から相当の期間が経過しないでされたものである場合その他不適法である場合には、審査庁は、裁決で、当該審査請求を却下する。
   4 .
法令に基づく申請を却下し、または棄却する処分の全部または一部を取り消す場合において、審査庁が処分庁の上級行政庁である場合、当該審査庁は、当該申請に対して一定の処分をすべきものと認めるときは、自らその処分を行うことができる。
   5 .
不作為についての審査請求が理由がある場合において、審査庁が不作為庁の上級行政庁である場合、審査庁は、裁決で当該不作為が違法または不当である旨を宣言するが、当該不作為庁に対し、一定の処分をすべき旨を命ずることはできない。
( 行政書士試験 平成28年度 法令等 問16 )
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この過去問の解説 (3件)

5
1 誤り

行政不服審査法45条2項

「処分についての審査請求が理由がない場合には、審査庁は、裁決で、当該審査請求を棄却する」とされています。

2 誤り

行政不服審査法46条1項「処分(事実上の行為を除く。以下この条及び第四十八条において同じ。)についての審査請求が理由がある場合(前条第三項の規定の適用がある場合を除く。)には、審査庁は、裁決で、当該処分の全部若しくは一部を取り消し、又はこれを変更する。」

同法48条「第四十六条第一項本文又は前条の場合において、審査庁は、審査請求人の不利益に当該処分を変更し、又は当該事実上の行為を変更すべき旨を命じ、若しくはこれを変更することはできない」


3 正しい

行政不服審査法49条1項

「不作為についての審査請求が当該不作為に係る処分についての申請から相当の期間が経過しないでされたものである場合その他不適法である場合には、審査庁は、裁決で、当該審査請求を却下する」とされています。

4 誤り

行政不服審査法46条2項1号

「前項の規定により法令に基づく申請を却下し、又は棄却する処分の全部又は一部を取り消す場合において、次の各号に掲げる審査庁は、当該申請に対して一定の処分をすべきものと認めるときは、当該各号に定める措置をとる。
一  処分庁の上級行政庁である審査庁 当該処分庁に対し、当該処分をすべき旨を命ずること」とされています。

5 誤り

行政不服審査法49条3項

「不作為についての審査請求が理由がある場合には、審査庁は、裁決で、当該不作為が違法又は不当である旨を宣言する」とされています。

付箋メモを残すことが出来ます。
3
1:行政不服審査法45条2項の内容に照らせば、審査請求が理由がない場合には"棄却"されます。
「処分についての審査請求が理由がない場合には、審査庁は、裁決で、当該審査請求を棄却する。」

なお、処分についての審査請求が不適法である場合は、行政不服審査法45条1項の内容の通り、"却下"されます。
「処分についての審査請求が法定の期間経過後にされたものである場合その他不適法である場合には、審査庁は、裁決で、当該審査請求を却下する。」

2:前半は行政不服審査法46条1項の内容通りですが、後半は行政不服審査法48条の内容と異なり、審査請求人の不利益になる変更はできません。

46条1項
「処分(事実上の行為を除く。以下この条及び第四十八条において同じ。)についての審査請求が理由がある場合(前条第三項の規定の適用がある場合を除く。)には、審査庁は、裁決で、当該処分の全部若しくは一部を取り消し、又はこれを変更する。ただし、審査庁が処分庁の上級行政庁又は処分庁のいずれでもない場合には、当該処分を変更することはできない。」

48条
「第四十六条第一項本文又は前条の場合において、審査庁は、審査請求人の不利益に当該処分を変更し、又は当該事実上の行為を変更すべき旨を命じ、若しくはこれを変更することはできない。」

3:行政不服審査法49条1項の内容です。
「不作為についての審査請求が当該不作為に係る処分についての申請から相当の期間が経過しないでされたものである場合その他不適法である場合には、審査庁は、裁決で、当該審査請求を却下する。」

4:行政不服審査法46条2項1号に照らせば、処分をすべき旨を命じることしかできません。
「前項の規定により法令に基づく申請を却下し、又は棄却する処分の全部又は一部を取り消す場合において、次の各号に掲げる審査庁は、当該申請に対して一定の処分をすべきものと認めるときは、当該各号に定める措置をとる。
一  処分庁の上級行政庁である審査庁 当該処分庁に対し、当該処分をすべき旨を命ずること。
二  処分庁である審査庁 当該処分をすること。」

5:行政不服審査法49条3項に照らせば、一定の処分をすべき旨を命じることができます。
「不作為についての審査請求が理由がある場合には、審査庁は、裁決で、当該不作為が違法又は不当である旨を宣言する。この場合において、次の各号に掲げる審査庁は、当該申請に対して一定の処分をすべきものと認めるときは、当該各号に定める措置をとる。
一  不作為庁の上級行政庁である審査庁 当該不作為庁に対し、当該処分をすべき旨を命ずること。
二  不作為庁である審査庁 当該処分をすること。」

1
1:誤
行政不服審査法(以下「法」という。)45条2項によれば、審査請求に理由がない場合には「棄却する」。

2:誤
法48条によれば、審査庁は、審査請求人の不利益に当該処分を変更し、又は当該事実上の行為を変更すべき旨を命じ、若しくはこれを変更することはできません。

3:正
法49条1項によれば、不作為についての審査請求が当該不作為に係る処分についての申請から相当の期間が経過しないでされたものである場合その他不適法である場合には、審査庁は、裁決で、当該審査請求を「却下」します。

4:誤
法46条2項1号によれば、上級行政庁は、処分庁に対し処分をすることを命じることしかできません。

5:誤 法49条3項

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