コードネームは毎年必ず1問は出ています。
音楽の基本知識が無い方にとっては楽典は大変苦労する部分であると思います。
基本知識が無い方は音楽に詳しい方に教えて頂くかピアノ教室などに行き指導を受ける事も良いかと思います。独学は相当の苦労をするかと思います。
まずコードネームを解くにあたり必要な事
(1)長3度、短3度、完全5度など音程の理解(長短系・完全系・増減)
(2)#(シャープ)や♭(フラット)黒鍵(黒い部分)の理解
(3)五線(ドレミファソラシド)の位置の理解
(4)ドイツ・アメリカ音名の理解
この4つはコードネームを解く上でも必須な事柄です。
いずれにしてもコードネームや移調の問題を捨て問題にする方も多くいらっしゃるようですが(試験会場でも捨て問題と宣言していた人を見受けました)
可能であれば、勉強をして得点につなげたいですね。
★コードネームは3つの異なる音が組み合わさって出来ています。
例えば:ドミソ(線の上にある。お団子状態)ファラド(線と線の間にある)
一番下の音を根音、真ん中を第3音、一番上を第5音と言います。
コードネームCと言えばC=根音の英語音名となりドミソとなります。
ここで音名の整理をしましょう。私たちがよく口ずさむドレミファソラシドですが、日本名ではハニホヘトイロハと言います。
更にドイツやアメリカではCDEFGABCとなります。
イタリア(ドレミファソラシド)
日本(ハニホヘトイロハ)
ドイツ・アメリカ(CDEFGABC)
この音名の整理もコードネーム以外での設問を解く時に必要となってきます。
コードネームCのように英語音名単体のものをメジャーコードと読み長3度、短3度の組み合わせです。
コードネームCmのように隣に「m」がついているものはマイナーコードと読み短3度、長3度の組み合わせです。
他にも「aug」はオーグメントと言い長3度、長3度の組み合わせ。
「dim」はディミィニッシュと言い短3度、短3度の組み合わせ。
「7」はセブンスと言い根音、第3音、第5音、第7音までの組み合わせです。
メジャーコードのセブンスは長3度、短3度、短3度なのに対し、マイナーコードのセブンスは短3度、長3度、短3度となります。
セブンスは厄介で時々、第5音省略形という問題も出たりします。展開などはまた別の機会に説明しますね。
以上をもとに設問を解いていきましょう。
Fm(エフマイナー)ですが根音がFなのでファラドの組み合わせです。
ファとラの関係は長3度になっていますが設問はマイナーコードなので短3度にしなければなりません。
その場合、ラの半音下(フラット)が正解となり(2)(14)の鍵盤が該当します。
ファは(11)ドは(6)(18)が該当しますので、すべてが揃っている組み合わせは「ウ」になります。
Daug(ディーオーグメント)ですが根音がDなのでレファラの組み合わせです。
レとファの関係は長3度ではないといけませんのでファを半音あげる必要があります。
従ってファの#(12)の鍵盤が該当します。
ファとラの関係も長3度でなければいけませんのでラを半音あげる必要があります。
従ってレは(8)(20)ファ#(12)ラ#は(4)(16)ですので、すべてが揃っている組み合わせは
「ウ」になります。
C(シー)ですが説明冒頭でも書いた通りドミソの組み合わせです。
ド(6)(18)ミ(10)ソ(1)(13)ですので、すべてが揃っている組み合わせは
「イ」となります。
E7(イーセブン)ですが、根音がEなのでミソシレとなります。
ミとソの関係を長3度にしなければならないのでソの#で(2)(14)となります。
ソとシ、シとレの関係は短3度ですのでそのまま譜面通りの鍵盤となります。
従ってミ(10)ソ#(2)(14)シ(5)(17)レ(8)(20)ですので、すべてが揃っている組み合わせは「イ」となります。
よって選択肢5が正解となります。