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保育士の過去問 令和2年(2020年)後期 保育の心理学 問78

問題

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次の文は、保育者と乳児とのやりとりに関する記述である。( A )~( E )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

保育者は乳児の( A )を読み取るだけでなく、それに調子を合わせるということもある。例えば、おもちゃを持って喜んで大声で「あー!」という子に、保育者がダンサーのように上半身を大きく振って見せたりする場合に、その保育者の身体の動き(動作という様式)がその子の「あー!」という声(発声という様式)と同じくらい喜びに満ちていて、盛り上がりのテンポも( B )していることがある。
このような乳児の( A )に対して、保育者が別の様式で対応することを( C )は、( D )と呼んだ。これによって、乳児自身の情動を自分ではっきりと捉えやすくなると考えられる。また、乳児は自分の情動を他者と( E )できる経験を重ねていく。

【語群】
ア サメロフ( Sameroff, A.J.)  イ 感情調節  ウ 共有  エ スターン( Stern, D.N.)
オ 発声  カ 模倣  キ 専有  ク 同期  ケ 情動表出
コ レヴィンソン( Levinson, D.)  サ 情動調律
   1 .
A:オ  B:カ  C:ア  D:イ  E:ウ
   2 .
A:オ  B:カ  C:エ  D:サ  E:ウ
   3 .
A:オ  B:カ  C:コ  D:イ  E:キ
   4 .
A:ケ  B:ク  C:エ  D:サ  E:ウ
   5 .
A:ケ  B:ク  C:コ  D:サ  E:キ
( 保育士試験 令和2年(2020年)後期 保育の心理学 問78 )
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この過去問の解説 (3件)

38
正解は4です。

スターンは、
子どもの情動の表出に
母親や保育者などの養育者が
合わせて対応すること、
つまり情動調律の重要性を唱えています。
情動調律を繰り返す中で、
乳児は自己感を確立していき、
また、他者と間で情動を共有する
経験を重ねていきます。
これらを踏まえると、
解答は次のようになります。

・保育者は乳児の(A:ケ 情動表出)を
読み取るだけでなく、
それに調子を合わせるということもある

・保育者の身体の動きが、
その子の声と同じくらい喜びに満ちていて、
盛り上がりのテンポも
(B:ク 同期)していることがある

・乳児の情動表出に対し、
保育者が別の様式で対応することを、
(C:エ スターン)は、
(D:サ 情動調律)と呼んだ

・乳児は自分の情動を
他者と(E:ウ 共有)できる経験を重ねていく

なお、
ア:サメロフは、
社会化の相乗的相互作用について
言及した人です。
子どもと養育者の影響が
互いに作用し合い、
パーソナリティーが形成されていくと
考えました。

また、
コ:レヴィンソンは、
発達段階を提唱し、
人は発達が安定した時期と、
各段階の境目である過渡期とを
繰り返しながら成長するものと
考えました。

付箋メモを残すことが出来ます。
9
解答. 4

A. ケ(情動表出)
B. ク(同期)
C. エ(スターン)
D. サ(情動調律)
E. ウ(共有)

保育者は乳児の( A 情動表出 )を
読み取るだけでなく、
それに調子を合わせるということもある。
例えば、おもちゃを持って喜んで
大声で「あー!」という子に、
保育者がダンサーのように
上半身を大きく振って見せたりする場合に、
その保育者の身体の動き(動作という様式)が
その子の「あー!」という声(発声という様式)と
同じくらい喜びに満ちていて、
盛り上がりのテンポも
( B 同期 )していることがある。
このような乳児の( A 情動表出 )に対して、
保育者が別の様式で対応することを
( C スターン )は、( D 情動調律 )と呼んだ。
これによって、乳児自身の情動を自分で
はっきりと捉えやすくなると考えられる。
また、乳児は自分の情動を他者と
( E 共有 )できる経験を重ねていく。

アの「サメロフ」は、子どもと養育者とが
相互に作用し合い、
その後のパーソナリティが形成されていくという、
「発達の相乗的相互作用モデル」を説いた人です。

コの「レヴィンソン」は、
発達には「4つの発達期」があるとし、
安定期と各発達期の間には、
約5年の「過渡期」があると考え、
安定期と過渡期とを繰り返しながら
発達が進んでいくと考えました。

9
正解は4です。

スターン(Stern, D.N.)は乳幼児精神医学の第1人者です。
乳児は生まれた時からなんらかの自己感を持ち、自己感の発達により主観的世界を形成していくと考えました。
情動調律は乳児の情動表出に保育者が他の表現で対応することです。
それにより乳児自身が自己の感情を捉えやすくなり、感情共有の経験を重ねていくと考えられます。

ア サメロフは遺伝・環境は、ともに発達に関係し、相乗的相互作用によりパーソナリティを形成していく「発達の相乗的相互作用モデル」を提唱しました。

コ レヴィンソンは人生の発達段階を4つに分け、次の発達段階に移行する転換期(過渡期)と安定期が交互に訪れるとしました。

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