保育士の過去問
平成25年(2013年)
社会福祉 問62

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

保育士試験 平成25年(2013年) 社会福祉 問62 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、社会福祉の理念に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 生活保護の最低生活基準を意味するばかりでなく、国家が全ての国民の最低限の生活を保障すべきであるという理念を示すのが、ナショナルミニマムである。
B 利用者の自己決定を尊重し、利用者の持つ潜在的な力を強化することの重要性を示す理念が、アドボカシーである。
C ノーマライゼーションは、福祉サービスの利用者の生活条件を可能な限り普通(ノーマル)な状態に近づけることを目指す理念であり、利用者をノーマルにすることではない。
D クオリティ・オブ・ライフは、生活の質的向上を目指す理念としては生活の充実感、人生の達成感などを示す概念である。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (4件)

01

正解は2です。

A ○
適切な記述です。
ナショナルミニマムとは19世紀末にイギリスのウェッブ夫妻によって提唱された概念で、「国民生活環境最低基準」などと訳されます。

B ×
設問の理念はアドボカシ―ではなくエンパワメントです。
アドボカシ―は「代弁」という意味で、権利の主張を自分ですることが難しい高齢者や障害者にかわって、援助者がサービス向上を求める行動のことです。

C ○
適切な記述です。
ノーマライゼーションはデンマークの知的障害者の親の会による運動からうまれたといわれ、スウェーデンのニィリエによって定義されています。

D ○
適切な記述です。
クオリティオブライフは、QOLと頭文字をとって略されることもあります。

参考になった数110

02

解答は、2です。
A 適切である。ナショナルミニマムとは、国家が全ての国民に最低限の生活を保障すべきであるという考え方である。
B 不適切である。アドボカシーとは、高齢者や子どもなど社会的に弱い立場にあって自分の意思を主張できない人に代わって、その人の意思を代弁すること。
C 適切である。
D 適切である。クオリティ・オブ・ライフは、QOL
のことで生活の質と訳される。

参考になった数33

03

正解は 2です。

B…× 利用者の自己決定を尊重し、利用者の持つ潜在的な力を強化することの重要性を示す理念とは、エンパワメントと呼ばれています。アドボカシーとは、子ども自らが声を発し、それを援助過程に生かすための側面的な支援および代弁する活動です。

参考になった数20

04

A:正しい。ナショナルミニマムは国家が国民に対して生活の最低基準を保障することです。シビルミニマム 生活者の視点から最低生活を考える視点です。

B:誤り。エンパワメントの説明が書かれています。アドボカシーは権利擁護を意味します。

C:正しい。ノーマライゼーションはデンマークのバンクミケルセンが提唱。

D:正しい。クオリティオブライフは略してQOLとなります、逆にADLは日常生活動作を意味します。

よって○×○○となり選択肢2が正解となります。

参考になった数22