保育士の過去問
平成24年(2012年)
発達心理学 問49
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問題
保育士試験 平成24年(2012年) 発達心理学 問49 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、成人期から老年期に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A エリクソン(Erikson,E.H.)の成人期の発達課題は「生殖性(世代性)」であるが、それは自身の子育てだけでなく、職場での人材育成や広く人の世話をすることも意味する。
B アイデンティティの形成は青年期特有のものではなく、成人期以降も「揺らぎ」、「組み替え」、「再構築」、「確立」という過程が繰り返される。
C 中年期の心理的変化は、否定的変化を意識することが多く、その内容は身体感覚の変化や、時間的展望のせばまりと逆転、老いへの不安などである。
D 老年期であっても、健康で自立し社会に貢献できる可能性を示す概念は、サクセスフル・エイジングとよばれる。
A エリクソン(Erikson,E.H.)の成人期の発達課題は「生殖性(世代性)」であるが、それは自身の子育てだけでなく、職場での人材育成や広く人の世話をすることも意味する。
B アイデンティティの形成は青年期特有のものではなく、成人期以降も「揺らぎ」、「組み替え」、「再構築」、「確立」という過程が繰り返される。
C 中年期の心理的変化は、否定的変化を意識することが多く、その内容は身体感覚の変化や、時間的展望のせばまりと逆転、老いへの不安などである。
D 老年期であっても、健康で自立し社会に貢献できる可能性を示す概念は、サクセスフル・エイジングとよばれる。
- A○ B○ C○ D○
- A○ B○ C× D○
- A× B○ C○ D×
- A× B× C○ D×
- A× B× C× D○
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この過去問の解説 (4件)
01
【正解】 A○ B○ C○ D○
エリクソンは、人間の成長を以下の8段階に分けて考えました。
乳児期、幼児期、児童期、学童期、思春期・青年期、成人期、中年期(壮年期)、老年期
A ○
成人期の心理課題は「生殖性 対 停滞性(自己没頭)」です。
次の世代を育てるための指導等をしていくことを通じて、社会を前進させて行くのが生殖性、次の世代を育てることに関心が持てず自身も停滞し、やる気が低下することが停滞性です。
この発達段階の課題を克服すると、他人の世話を通して自己を成熟させることができます。
B ○
成人期以降も、家族や異性、子どもなどを通して新たな自己アイデンティティが再構築されるとされています。
C ○
中年期とはだいたい40~64歳くらいをいい、身体的、社会的、家庭的、心理的に変化の多い時期とされています。
D ○
「サクセスフル・エイジング」とは、年齢とともに、老いてくいくことを認識しつつ、これを受け入れながら社会生活にうまく適応して豊かな老後を迎えていることをいいます。
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02
正解…「A○ B○ C○ D○」
A・「エリクソン」は人生を8段階に区分しました。
『成人期』は『生殖性 対 自己没頭』とされ、次の世代を育てていくことに関心を持つことを意味し、自分自身にしか関心が持てず、自己没頭という状況になると人格の停滞を示し、この発達をうまく乗り越えられないとしました。
B・『アイデンティティ』とは「エリクソン」による言葉で『自己同一性』とも呼ばれ、様々な問いを通して自分自身を形成し、自分が誰なのかを知ることとされています。
「エリクソン」自身が生涯を通して悩んだことから生み出されたとされ、青年期だけでなく、中年期や老年期に何度も繰り返して再構築されるものとされています。
C・中年期には、体力に限界を感じたり、毛髪の減少など見た目の変化を感じたり、生活習慣病が起こりやすくなり、今までのやり方ではうまくいかないと感じ始め、自分の生き方に見直しを迫られる時期とされています。
D・『サクセスフル・エイジング』とは諸説ありますが、年齢と共に老いていく現実を認識しつつ、これを受け入れながら社会生活にうまく適応し、豊かな老後を迎えていること。よき老後を迎えていること、などがあります。
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03
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04
正解は「A○ B○ C○ D○」です。
A~Dすべての記述が適切なものです。
A エリクソンは人間の発達を8段階に分け、それぞれに課題があると提唱しました。その中で、成人期の発達課題は「生殖性(世代性)」としました。それは自身の子育てや職場での人材育成や広く人の世話をすることを意味しています。
B アイデンティティの形成は青年期の課題でありますが、成人期以降も「揺らぎ」、「組み替え」、「再構築」、「確立」という過程が繰り返されるとされています。
C 中年期の心理的変化は、否定的変化を意識することが多く、その内容は身体感覚の変化や、時間的展望のせばまりと逆転、老いへの不安などからくるものとされています。
D 老年期であっても、健康で自立し社会に貢献できる可能性を示す概念は、サクセスフル・エイジングとよばれます。
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