保育士の過去問
平成24年(2012年)
発達心理学 問48

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問題

保育士試験 平成24年(2012年) 発達心理学 問48 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、青年期の発達的特徴に関する記述である。不適切な記述を一つ選びなさい。
  • 年長者との間に葛藤が生じやすくなり、拒否的態度や反抗的態度となってあらわれる。
  • 青年は、大人と子どもの両方の属性をもつという意味で周辺人とよばれる。
  • 児童期から青年期への移行は、身体的には特に第一次性徴によって特徴づけられる。
  • 心理的離乳とは、青年が親から精神的に自立することを意味する。
  • 青年が役割実験のために社会的責任を猶予される期間をモラトリアムという。

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この過去問の解説 (4件)

01

【正解】 3

1 ○
青年期には、精神発達に先立って親や年長者の指示に抵抗を示すなど、拒否的態度や行動をとるとされています。

2 ○
「周辺人」は「境界人」や「マージナルマン」ともいわれ、レヴィンの用語です。
大人でも子どもでもなく、いずれの集団にも完全には所属していない状態のことをいいます。

3 ×
児童期から青年期にかけての身体の変化は、第二次性徴です。
第一次性徴は生まれつきの生殖器の差異のことです。

4 ○
「心理的離乳」とは、ホリングワースが提唱した概念です。
両親への依存から離脱し、一人の人間としての自我を確立しようとする心の動きのことをいいます。

5 ○
「モラトリアム」とは、元は支払い猶予期間のことです。
エリクソンはこれを心理学に適用し、アイデンティティの確立までの社会的責任・義務から猶予される
青年期の特質を表しました。

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02

正解…「3」
1・青年期とは、心理的に自我意識の高まりがみられる時期で、不安・いらだち・反抗などの精神の動揺が著しい時期とされています。

2・『周辺人』とは別名『境界人』『マージナルマン』とも呼ばれ、「レヴィン」の用語で、大人と子供の中間に位置し、社会的に不安定な周辺人の性格を持つものとされています。

3・身体的成長は『第二次性徴』とされています。

4・『モラトリアム』とは、心理学者「エリク・H・エリクソン」によって心理学的に導入された概念で、大人になるために必要で、社会的に認められた猶予期間を指します。

参考になった数2

03

児童期から青年期の身体的性徴は、第二次性徴です。

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04

正解は3です。

1 適切です。青年期になると、精神的な発達により年長者との間に葛藤が生じやすくなり、拒否的態度や反抗的態度となってあらわれるようになります。

2 適切です。青年は、大人と子どもの両方の属性をもつという意味で「周辺人」や「境界人」「マージナルマン」とよばれます。

3 児童期から青年期への移行は、身体的には特に「第二次性徴」によって特徴づけられます。

4 適切です。心理的離乳とは、青年が親から精神的に自立することを意味します。

5 適切です。青年が役割実験のために社会的責任を猶予される期間をモラトリアムといいます。

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