保育士の過去問
平成24年(2012年)
発達心理学 問47
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問題
保育士試験 平成24年(2012年) 発達心理学 問47 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、認知の発達に関する記述である。適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 日常生活で獲得した知識・素朴概念は、科学的概念と矛盾しないことが知られている。
B ピアジェ(Piaget,J.)によれば、数や量の保存は、重さや体積の保存より早く獲得される。
C 初期の言葉の習得は、主に名詞に始まり、次に動詞、形容詞が加わっていく。
D 記憶の方略としてリハーサルを自発的に使い始めるのは7歳前後である。
A 日常生活で獲得した知識・素朴概念は、科学的概念と矛盾しないことが知られている。
B ピアジェ(Piaget,J.)によれば、数や量の保存は、重さや体積の保存より早く獲得される。
C 初期の言葉の習得は、主に名詞に始まり、次に動詞、形容詞が加わっていく。
D 記憶の方略としてリハーサルを自発的に使い始めるのは7歳前後である。
- A○ B○ C× D○
- A○ B× C○ D×
- A○ B× C× D×
- A× B○ C○ D○
- A× B× C× D×
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この過去問の解説 (4件)
01
A・『素朴概念』とは、日常生活を積み重ねる中で、無意識のうちに形成・獲得される知識のことで、そのほとんどが科学的に適切でないと言われています。
B・ピアジェの実験により、物質量の保存は7~8歳ごろ、重さの保存は9~10歳ごろ、体積の保存は11~12歳ごろの獲得であると証明しています。
C・名詞は、見たり触ったりできる具体的なものであるため最初に覚えるとされています。動詞と形容詞は抽象的であるため、幼児が理解するには難しい概念であるとされています。
D・『リハーサル』とは、記憶するべきことを口に出して繰り返し唱えることです。幼児ではまだ難しく、7歳くらいになると自発的に使えるようになるといわれています。
リハーサルなどのように、自分が取り込んだ情報を後で思い出しやすくするために効果的な記憶方法を身に付け、状況によって選択できるようになることを『メタ認知』といいます。
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02
A ×
「素朴概念」とは、人が日常生活の中で経験的に自然発生的に思い込み、
獲得した知識のことをいいます。
誤概念ともいいます。
素朴概念は必ずしも科学的に正しいわけではありません。
B ○
ピアジェは「保存課題」の実験により、
平均して数・物質量の保存は7~8歳頃、
重量や面積の保存は9~10歳頃、
体積の保存は11~12 歳頃に獲得されるとしました。
C ○
幼児にとって名詞は、形があったり目で見ることができるため、習得が容易ですが、
動詞や形容詞は抽象度が高くなるため、名詞より習得が難しいと言われています。
D ○
「リハーサル」とは、記憶したい情報を頭の中で何度も繰り返し唱えることをいいます。
フラベルによると、子どもが自発的にリハーサルを始めるのは5~7歳です。
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03
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04
A 「素朴概念」とは、人が自分自身の経験により形成される概念のことで「誤概念」とも呼ばれます。一方、科学概念とは、学校教育などで形成される概念のことです。この2つには矛盾が生じることがあります。
B 適切です。ピアジェは「保存課題」の実験により、
数・物質量の保存は7~8歳頃、重量や面積の保存は9~10歳頃、体積の保存は11~12 歳頃に獲得されることが証明されました。
C 適切です。初期の言葉の習得は、主に名詞(パパ、ママ、わんわんなど)に始まり、次に動詞、形容詞が加わっていきます。
D 適切です。「リハーサル」とは記憶するべきことを繰り返し口に出して唱えることを言います。これを自発的に使い始めるのは7歳前後だと言われています。
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